栽培ガイド

6月のベリー類のお手入れ

○6月のベリー類と管理

クランベリーは7月にかけて花が咲きます。実つきを確実にしたいなら人工受粉するとよいでしょう。ジューンベリーはその名の通り、6月が収獲期。ブルーベリーも早生のハイブッシュ系は収獲が始まります。いよいよ日ごろの努力が実るときです。楽しみですね。その他のベリー類も日に日に実が大きくなっていきます。

水やり:
ベリー類は乾燥を嫌います。鉢植えはたっぷりと水を与え、乾燥しないようにしましょう。庭植えは特別に水をやることはありませんが、雑草防止も兼ね株元をピートモスなどでマルチングしておくとよいでしょう。

肥 料:
ブルーベリーは下旬までに追肥をします。チッソとカリ分が多めの緩効性化成肥料を、鉢植えならダイズ大のを10粒前後、庭植えなら20~40粒ほど。  
 

○雨と野鳥から実を守る     

ラズベリーやブラックベリーなどは実が熟してくるととくに雨で傷みやすく、灰色カビ病が出ることがありますから、雨よけをしましょう。鉢植えなら雨の当たらないところに移動します。また、実が熟すのを待っているのはあなただけではありません。野鳥の大好物ですから、お先に、とやられてしまってはたいへんです。10~20㎜目のネットを張っておきましょう。 


○ジューンベリー、ブルーベリーの収獲

熟すにしたがって、ジューンベリーは濃い赤に、ブルーベリーは深い藍色になります。いっせいに熟すわけではないので毎日よく観察してちょうどよい時期のものを、早朝に摘み取りましょう。
とくにブルーベリーは完熟すると落ちやすくなるので、気をつけてください。


○摘心、剪定で枝分かれを多くしましょう

ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーは今年になって株元から強くまっすぐ伸びた新しい枝を、枝先3分の1くらいを切り取ります。こうすると、新しく数本の枝が出てきてこんもりした樹形に整えることができます。
これは鉢植えの場合に特に必要で、庭植えで適当に枝分かれしているようなら、そのままにしておいてかまいません。また、摘心のあとでまた新しい枝が株元から伸びてくることがありますが、
それは7月にもう1度、摘心します。


○挿し木で増やしましょう

今年でた新しい元気のよい枝で、伸びが止まったものを10cm程度の長さに切って挿し穂にします。摘心した枝でほどよいのがあったら、それを使うとよいでしょう。さした後はビニール袋などで密閉して管理します。用土や挿し方は花木と同じです。