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最終更新日:2026/10/14
花も葉も楽しめる、ゼラニウムの育て方

鮮やかな花を次々と咲かせ、鉢植えやベランダを華やかに彩るゼラニウム。花色や咲き方が豊富で、美しい葉や香りを楽しめる種類もあります。雨を避け、水を与えすぎないことが、元気に育てるポイントです。
ゼラニウムとは
ゼラニウムは、主に南アフリカ原産の植物をもとに、ヨーロッパなどで品種改良されたフウロソウ科ペラルゴニウム属の植物です。かつてゲラニウム属に分類されていた名残から、現在も「ゼラニウム」と呼ばれています。
主に次の4つのグループがあり、それぞれに違った魅力があります。
ゾナレ系(一般的なゼラニウム)
赤、ピンク、サーモン、白など花色が豊富で、一重咲きから八重咲きまで楽しめます。四季咲き性があり、葉に帯状の模様が入る品種もあります。
アイビーゼラニウム
アイビーに似た葉をもち、茎がつる状に伸びるタイプです。鉢の縁から垂れる姿が美しく、ハンギングバスケットにも向いています。
ペラルゴニウム(リーガル系)
春から初夏に、華やかな花を咲かせます。大輪のものや、花びらに濃い模様が入るものなどがあり、存在感のある鉢花として人気です。
ニオイゼラニウム
葉にローズ、レモン、アップルなどの香りがあるタイプです。小さく可憐な花とともに、葉の香りも楽しめます。
基本情報
学名:Pelargonium
科名・属名:フウロソウ科ペラルゴニウム属
性質:多年草・常緑低木
草丈:約30cm~1m
開花期:四季咲き性のものが多い。リーガル系やニオイゼラニウムは主に春~初夏
日当たり:日なた
耐寒性:弱い。冬は霜を避け、5℃程度を目安に管理
おすすめの育て方:鉢植え・プランター
※開花期や耐寒性は、種類や栽培環境によって異なります。
ゼラニウムの栽培史
ゼラニウムの仲間は17世紀にヨーロッパへ渡り、その後、花や葉を楽しむ園芸植物として品種改良が進みました。
日本には江戸時代末期にオランダから伝わり、「天竺葵(テンジクアオイ)」と名づけられました。葉の色や模様が美しい「変わり葉ゼラニウム」も人気を集め、日本独自の品種も生まれています。
おすすめの品種
カリオペシリーズ――豪華な花を楽しみたい方に
ゾナレ系とアイビー系の交配から生まれた、暑さに強く花付きのよいシリーズです。特に人気の「ダークレッド」は、深みのある赤い花が魅力。大きな花房と横に広がる株姿に存在感があり、大きめの鉢やプランターの主役におすすめです。海外でも広く親しまれています。
ムーンライトシリーズ――花と葉のコントラストが魅力
深い緑色の葉に鮮やかな花が映える、丈夫で育てやすいシリーズです。赤花の「トゥンバオ」、白地にピンクの模様が入る「キャシー」など、花色の選択肢も豊富。落ち着いた葉色が花を引き立て、鉢植えや寄せ植えを華やかに彩ります。
アイビーゼラニウム「ルーレット」――垂れる花姿を楽しむ
つやのある葉と、華やかな半八重咲きの花が魅力です。赤系の複色や縁取りのある花など、表情豊かな色合いを楽しめます。伸びた茎が鉢の縁から垂れるため、ハンギングバスケットや高さのある鉢にぴったりです。
ロザリア――小さなバラのような八重咲き
花びらが幾重にも重なる、豪華なバラ咲きのゼラニウムです。咲き始めのクリーム色から、咲き進むにつれてピンクへと変化する姿も見どころ。次々と花を咲かせ、花びらが散りにくいのも魅力です。玄関やベランダで、華やかな一鉢を楽しめます。
ローズバッド「アップルブロッサム」――優しい花色のバラ咲き品種
海外でも栽培されているローズバッド系の品種です。淡いピンクの八重咲きの花が集まり、小さなバラの花束のような姿になります。柔らかな色合いと上品な雰囲気が魅力で、ロマンチックな寄せ植えや、鉢植えの主役におすすめです。
スーパーゼラニウム・チャンピオン――暑さに強いシリーズ
日本の気候に合うように改良された、暑さに強いゼラニウムです。一般的な品種よりも長く花を楽しめるのが特徴。レッド、リラ、ロージーなどの花色があり、ベランダや玄関先を明るく彩ります。
モミジバゼラニウム「バンクーバー・センテニアル」――葉も美しい個性派
モミジのように切れ込んだ赤い葉に、黄色い縁取りが入る品種です。緋色の花も美しく、花のない時期もカラーリーフとして楽しめます。ほかの草花と組み合わせると、葉色の違いが寄せ植えのアクセントになります。
ローズゼラニウム――葉の香りを楽しむ定番
ニオイゼラニウムの代表的な種類で、葉に触れるとバラを思わせる香りが広がります。花の豪華さよりも、葉姿や香りを楽しみたい方におすすめ。乾燥させた葉は、ポプリとしても楽しめます。
蚊連草――爽やかな香りのニオイゼラニウム
茎葉に柑橘系の爽やかな香りがあり、春には桃紫色の可憐な花を咲かせます。花と葉の香りを身近で楽しめる一鉢です。寒さに弱いため、冬は室内の明るい場所で管理しましょう。

育て方
置き場所
日当たりと風通しがよく、直接雨の当たらないベランダや軒下が適しています。長雨に当たると花や葉が傷みやすいため、梅雨時は特に雨よけを心がけましょう。
冬は霜を避け、寒い地域では室内の明るい場所に取り込みます。
植え付け・植え替え
春の3~5月、秋の9~11月頃が適期です。地域の気温に合わせ、厳しい寒さや暑さの時期は避けてください。
根詰まりを防ぐため、1~2年に1回を目安に植え替えます。用土は水はけのよい草花用培養土、または赤玉土小粒6・腐葉土4程度の配合土を使います。
水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。土が湿っている間は水やりを控え、常にじめじめした状態にしないことが大切です。
肥料
生育中は、緩効性肥料または液体肥料を与えます。使用量や間隔は製品の表示に従い、与えすぎに注意しましょう。
切り戻し・日頃のお手入れ
枝葉が混み合ってきたら、梅雨入り前や初秋に切り戻し、風通しをよくします。咲き終わった花や枯れた下葉も、こまめに取り除きましょう。
病気・害虫
高温多湿の時期は灰色かび病に注意します。雨を避け、枯れた葉や花を残さないように管理してください。
葉裏にオンシツコナジラミなどがつくこともあります。こまめに確認し、発生したらゼラニウムと対象の害虫に使用できる薬剤を、表示に従って使いましょう。
