栽培ガイド

単語で探す

梅雨の季節の雑草退治

梅雨の季節は雨続きで作業もままならず、たまにお庭に出られても、土がぐちゃぐちゃで靴や手が泥だらけ。でもこんなお天気を逆手にとって雑草取りもがんばりましょう。
梅雨の間は土が湿って雑草の根が抜きやすいうえ、気温もそれほど高くなく、曇りがちなので長時間の庭仕事も耐えられます。
それに、まだ芽吹いたばかりの雑草も多くて取るのも楽。夏まで放置すると、暑くなり作業もままならないし、茂ったあとでは抜くのもたいへん。
雑草とりが少しでも快適に、効率よくできるように、いくつか関連トピックスをご紹介します。

草取りに便利な道具
ハンドショベルやフォークよりも、草削り鍬やネジリ鎌と呼ばれる伝統的な農具が圧倒的に楽で、作業も効率的です。
地面と平行に広めの刃がついていて、表土を削り取るようにして雑草をかきとっていきます。広い面積の草がザッザッという感じで、面白いように取れます。
手元に持ちしゃがんで使う小さなタイプと、鍬のように立ったまま使える柄の長いタイプの2種類があり、庭が広いなら柄の長いものがより楽です。
地下茎で広がっていくイネ科の雑草は切れ端を残すとそこからまた増えだすので、この道具で根こそぎとりましょう。
根の強い植物にはネジリ鎌の先端を土に挿して、根をえぐりとります。
鉄製のものが多く、手入れを怠るとすぐにサビがついてしまいます。作業の都度、きれいに水洗いして水滴をふき取っておきましょう。
家庭用なら、ステンレス製の錆びないものの方が気楽に使えます。


手の保護
雑草抜きは素手では手を傷めやすいので、作業用の手袋をしましょう。
細かい草を取るときには素手でないと感触がつかめない、という方は、事前に石鹸を爪で引っかいてから作業をしましょう。こうすると、爪の間や表面にに石鹸がつくので、作業後に洗い流せば簡単にきれいになります。


抜いた雑草の処分
抜き取った雑草はコンポストに入れたりお庭の隅に積み重ねて発酵させ、堆肥として利用しましょう。また、植物の根元に敷いてマルチング材にもなります。こうすると、その部分に雑草が生えるのも防げますし、雨による泥はね防止や夏の乾燥防止にも役立ちます。
どちらの場合も、種をつけていない草を使うのが大切。種をつけたものでは、その場所に雑草の種まきをしてしまうことになります。堆肥として発酵させても種は死なないので注意してください。