栽培ガイド

単語で探す

最終更新日:2024/03/29

ミディコチョウラン:Blue Gene(ブルージーン)(R)


Blue Gene(ブルージーン)は、世界で初めて天然の青色を叶えたコチョウランです。コチョウランにツユクサの青色遺伝子を導入し、17年もの長い期間をかけて生み出されました。着色した花の色とは異なる植物が生まれ持つ気高い青色を、自然の風合いとともに長く、開花する花ごとに楽しめます。花言葉は”奇跡のめぐり逢い”。色褪せない価値を持つ希少性の高い特別な贈り物として、様々な場面におすすめのコチョウランです。
●ジャパンフラワーセレクション2022-2023 鉢物部門  最優秀賞


(ジャパンフラワーセレクション2022鉢物部門春審査会)ベストフラワー(優秀賞)・カラークリエイト特別賞・ブリーディング特別賞・モニター特別賞(春)



Blue Gene 開発物語
「今までにない青いコチョウランの品種を創りたい」との思いで私たちが研究を開始したのは2005年のことでした。コチョウランには様々な花色の品種がありますが、元々青い 花色を作るための遺伝子(青色遺伝子)がないため、青い花色の品種はありませんでした。私たちは、他の青い花か ら取り出した青色遺伝子をコチョウランへ導入して、青色コ チョウランを作出しようと考えました。この導入する青色遺 伝子と受け取る植物の間には相性があり、試行錯誤の末、ツユクサの青色遺伝子がコチョウランと相性の良いことを発見し、この青色遺伝子をコチョウランへ導入したところ、鮮 やかな青色、正確には青紫色の花が咲きました。2012年のことでした。(これは千葉大学との品種改良研究の成果です) 。遺伝子組換え植物である青色コチョウランを商品化する ためには、国内の生態系を乱さないことを証明するという大きなハードルがありました。正式には「生物多様性影響評 価」と呼ばれるものですが、7年間に亘る様々なタイプの多くの試験、調査の結果、何れの観点からも「国内の生物 多様性へは影響しない」との結論が得られました。そこで 国に申請し、2021年3月に「一般ほ場での栽培や販売」 に関する承認が得られ研究開始から17年後、最初の開花から10年後の2022年についに発売となりました。
世界初の青色コチョウランは“Blue Gene”と名付けら れました。花言葉は「奇跡のめぐり逢い」。ツユクサとコチョウランの奇跡のめぐり逢いによって産まれ、多くの困難を乗 り越えて商品化された“Blue Gene”が特別な日、特別な人を祝うに相応しい花となることを心より祈っています。
石原産業株式会社


栽培方法:
●水やり
水は鉢の表面の水苔が乾いてから与えて下さい。受け皿には水を貯めておかないで下さい。寄せ植えの場合は、それぞれの株元に水を与えて下さい。
目安としては1-2週間に1回程度となります。

●置き場所
直射日光の当たらない明るい室内(半日陰の場所)に置いてください。
リビングのレースのカーテン越し位の光が適しています。
直射日光があたると葉が日焼けしてしまいます。北の窓の光でも良いでしょう。
つぼみが開いたお花には光が当たらなくても大丈夫です。
お部屋の好きな場所に置いて花を楽しんでください。
エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。
夏場、室内が高温になる場合は屋外でも管理が可能です。
軒下や、木陰など、直射日光が当たらない場所に置いてください。

●適正温度
理想は15 度~25 度位です。 夏季、花が咲いている株は30度以下の場所で管理してください。
花が咲いていない株は35 度位までの温度でも大丈夫です。
冬季は最低10 度以上保てる場所に置いて下さい。
夜間温度が10 度以下に下がる場合は、夜間だけダンボールや発泡スチロールを被せると寒冷地でも冷気対策になります。

●肥料
基本的に肥料をあげなくとも、問題はありませんが、2番花や翌年の花をよりよく咲かせる為には、肥料を施す事も有効です。
その際は液肥ではなく、必ず固形の緩効性肥料の置肥(モルコート、ロング肥料等)を、株元に撒いてあげてください。肥料毎の用量を守り適量を施してください。
お花が咲いている間は肥料の必要ありません。
お花が枯れた後、真冬は避け、春から秋に施肥してください。

●お花が枯れた後
胡蝶蘭は一般的な切花や鉢花と比べても長く綺麗に咲き続けますが、枯れる時はやってきます。
その際は、燃えるゴミとして捨てていただくことも選択肢のひとつですが、少しお手入れをして2番花にチャレンジしていただく事も可能です。
お花が枯れた直後であれば、花茎の節目を下から数えて2節目より上でカットすると、カットした箇所から近い節目から花芽が出てくる可能性があります。
この方法で咲かせた場合のお花は「2番花」と呼ばれます。
花芽が出なかった場合、花茎は茶色く枯れてきますので株元から花茎をカットしてください。

お花が枯れてしばらく経ち花茎が枯れている場合も、同様に株元からカットし、日当たりは半日陰、温度は15-20℃(冬季は最低10℃以上)の環境で管理してください。
水やりは花が咲いていた時と同じく、1-2週間に1回程度を目安に鉢の表面の水苔が乾いてから与えます。
品種や環境により誤差はありますが、約1年後に株元から新しい花芽が出てきます。