栽培ガイド

宿根草の株分け

冬は植物が休眠しているので、植え替えや株分けに最適な季節です。
お庭の片隅に、長年植えっぱなしの宿根草はありませんか?
スズラン、クジャクアスター、かすみ草、アジュガ、アガパンサス、キク、宿根フロックス、宿根サルビア、シラン、ツワブキやハランなどなど。
植え付けて2、3年たつと子株が増えて混み合ってきますので、夏には花つきが悪くなったり、葉が重なる部分が枯れこんだりします。
去年そんな状態を見て、いつ株分けしたらいいのかしら…と思っていた方も多いのでは。
冬は地上部が少ないのでうっかりしがちですが、3月ころが株分けの適期なのでやってみましょう。
上記の品種以外のものでも、寒さに強くて夏から秋に咲くものならたいてい、この時期で大丈夫です。

方法は品種によって多少異なるのですが、一般的にはまず株の周囲にスコップを入れて大きく掘りあげます。あとは手で、根のまわりから少しずつ土を落とし、ちょうど生え際あたりで株が分けられる場所を探して根をほぐすように分けていきます。根がつよくからまっているものはハンドフォークを使うといいですよ。ランナーなどでつながっているものはナイフを入れて切り離し、1株に数芽が残るように分けます。
分けた株を植え付ける場所には植え穴を大きめにあけ、堆肥、腐葉土、苦土石灰をたっぷり入れてよく混ぜておきます。
根に直接肥料があたらないように掘り土を入れた上に根を広げるようにして植え付けます。最後にたっぷり水を上げてください。
株と株の間は20~30cmあけておくと、のびのび育ってくれますよ。
鉢植えのものも同様です。株が鉢いっぱいになっていたら株分けが必要。土替えを兼ねて、分けてくださいね。