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センリョウ種のとりまき

お正月の飾りに千両の鉢植えを入手されることも多いですよね。
伝統的な和のイメージの植物ですが、ヨーロッパでは江戸時代に日本から導入されたものがお庭の常緑低木として定着しているそうです。赤い実がクリスマスの飾りにぴったり、と人気だそうですよ。
こう聞くと、地味な千両もおしゃれに思えてくるから、不思議ですよね。
日陰を好み、日光が嫌いなので、植え場所は家の北側や木の下などほとんど日があたらない場所が最適。木の頭頂部につく赤い実は3ヶ月以上楽しめますから、花の少ない季節、暗い場所用の庭木にはとても重宝です。

千両は根をいじられるのを嫌います。鉢植になったものは根を切っている場合が多いので、庭に植え替えても翌年以降に実がつかなかったりします。今年の実から種をとって蒔き苗を育てると、手軽に株数を増やすことができますので、試してみてください。
お正月後もそのまま実をつけておけば、3~4月ころまで赤い実が楽しめます。これを摘み取って果肉をきれいに取り除き、よく水洗いします。
すぐに庭の潅木の根元にまくか、鉢に水はけのよい用土を入れてまきます。
発芽までは乾かさないように注意してください。鉢まきの場合は大きめの鉢に深さ1センチ以上に埋めるとよいでしょう。
発芽後は日陰で管理して、1年たったら根を切らないようにそっと堀り上げ、定植してください。