栽培ガイド

3月のハーブのお手入れ

○ハーブって?

ハーブとは薬草、香辛料などに使われる香りのある草木の総称です。日本で古くから栽培されているシソやミョウガなどもその仲間に入りますが、ここでは原生地が外国のもので最近注目のものを中心に取り上げることにしましょう。
もともと山野に自生していたものですから、丈夫で繁殖力の強いものが多いのですが、気候風土が違う日本では育てにくい点があるからです。


○ハーブの分類

ハーブと言ってもたくさんの種類があります。
栽培する上での分け方では、大別して2つの分け方でみればいいかと思います。

1つは、栽培期間で分けると下のようになります。
・1年草:カモミール、バジル、ナスタチウム、ディル、チャービル、ロケット
・2年草:パセリ…
・多年草:オレガノ、ミント、レモンバーム、レモングラス、クレソン、フェンネル、サフラン…
・木本(もくほん):セージ、ラベンダー、タイム、ローズマリー、月桂樹…

もう1つは冬の寒さの強さや夏の湿度に対する性質で分けるものです。

・寒さに弱く戸外での冬越しが難しく、夏は適度な湿度が必要:
ナスタチウム、バジル、レモングラス…

・寒さには強いが多湿を嫌う:
オレガノ、セージ、タイム、ラベンダー、ローズマリー…

・寒さに強く、夏には適度な湿度が必要:
ゲッケイジュ、カモミール、ディル、フェンネル…

・寒さに強いが夏は乾燥を嫌う:
パセリ、ミント、チャイブ、レモンバーム、ロケット


○寒さに強い多年草や木本の鉢植えハーブは植え替えを

秋に植え替えなかった品種で、根詰まりをしているものは一回り大きな鉢に植え替え。株分けもできます。


○香りをリフレッシュするために株分けを

ミント類やタイムなどは、植えて2年以上たって大株になると香りが薄くなります。株分けでリフレッシュし、香りを取り戻しましょう。


○庭植えは雑草抜きを

寒さがゆるむとハーブが生育する前に雑草がはびこり、害虫も活動し始めます。早め早めに雑草を抜き、花壇の整理をし、害虫の駆除をしておきましょう。
室内に入れていた寒さに弱いハーブは暖かい晴れた日には戸外で日に当てて徒長を防ぎます。熱帯産のレモングラスはもう少し暖かくなるまで待ちましょう。