植物とガーデン用品の通販サイト【園芸ネット】本店
どなたでも購入頂けます
7月のお手入れ~暑さ対策、芝生の更新、古土の再生
今回は、真夏の高温期の乗りきり方と、夏の初めの作業として、芝生の更新、古土の再生作業をご紹介します。
- 真夏の暑さ対策
- せっかくきれいに咲き始めた花々も、夏に厳しい環境に置かれると弱ってしまい、花期が短くなったり枯れてしまったりします。 ・水遣り 夏の間は毎朝1回を原則にして、様子をみて調整しましょう。暑い日中は植物がぐったりしてしまいますね。「水不足!」とあわてて水遣りするのは逆効果です。晴れた日は土の温度が40~50度にも達し、かかった水はすぐにお湯のように熱くなるので、植物をいためてしまいます。早朝にたっぷり水遣りし、足りない場合は夕方5時半以降に補給するといいですよ。
・ベランダとルーフガーデン よく日が当たるマンションのベランダやルーフガーデンは、コンクリートの照り返しでものすごく暑くなり、露地以上に過酷な環境です。日中の日差しはすだれやレースのカーテンのようなもので覆って半日陰をつくり、光の量を調整しましょう。また、鉢底や鉢の周囲も断熱の手だてを施しましょう。鉢を直接コンクリートに置いていると、鉢ごと熱くなってしまいます。木製デッキを敷いたり、花台やレンガで鉢を持ち上げ、底面の風通しもよくしましょう。発泡スチロールのトロ箱に入れるのもいいですよ。高い断熱効果があるので、冬は保温、夏は保冷になります。見た目は悪いですが。 それから、エアコンの噴出しが当たる場所には植物を置かないこと。乾燥し枯れてしまいます。室内の観葉植物も、エアコンの風が直接当たらないよう気をつけてください。 ・マルチング、グランドカバー 植物の根元、乾燥しがちな土の表面は、藁や落ち葉でカバー(マルチングといいます)しましょう。マルチングの素材としては、市販のバーク(焼杉のチップ:写真右)、水苔や刈り取った雑草、腐葉土も使えます。
どれも保水力があるので乾燥を防げるうえ、バークなどは装飾性も高いのでおすすめです。 またはあらかじめ、今のうちから草丈が低くて横に広がるグランドカバープランツを周囲に植えておくのも乾燥防止に役立ち、見た目もきれいですよ。(写真左はガーデンホスタの例)
- 芝生の更新
- 年数を経た芝生は夏の前半に更新作業をするとまた元気になります。 まず穴あけ。ローンスパイク(右図)やフォークを使って、数センチの深さの穴を一面にあけます。固くしまった土に穴をあけることで通気性や透水性が良くなります。この際、芝の目土も入れるといいですよ。 または芝切りを使って、30センチ間隔で深さ5㎝ほどの切り目を入れていくのも効果的です。長くのびた茎を切ることによって新しい芽や茎が伸び、更新になるのです。 芝生の中に古い葉が茶色く枯れて堆積しているような状態であれば、すきとりという作業を行います。枯葉が半分腐った状態で根元にたまって空気の通りが悪くなり、病気の原因になりやすいので、取り除くのです。熊手で引っかくようにしてかき集めるとよくとれますよ。
- 古土の再生
- 強い日差しの晴天が続くようになったら、やりましょう! コンテナ栽培で古くなった土の再生方法です。 大きなビニールシートなどを広げて、古土をふるいに通します。鉢底に入れたゴロ土や、古い根、枯葉などをきれいに取り除きましょう。ゴロ土は洗って日向に広げ、良く乾燥させて再利用します。 ふるいを通した土ですが、少し湿らせて黒いビニール袋に入れて密封し、直射日光にあてて殺菌します。この時期なら2~3日もおけば十分に殺菌できますので、終わったら新しい腐葉土や赤玉土を3割以上混ぜてまた利用しましょう。この際、市販の土のリサイクル剤・活力剤をまぜるとさらに効果的。 また、古土の再生の間に、一旦空っぽになったプランターや鉢も内側まできれいに洗って乾燥させることも忘れずに。プランターの底の網の目詰まりも落とします。雑菌もとれ、見た目もきれいになりますよ。