栽培ガイド

スナゴケとハイゴケ

コケの土に接着する根は、自分を固定するためのもので水分・養分等は上部本体から吸収します。そのため、通常の植物に施す肥料ですと肥料焼けを起こしてしまうので施肥する場合には、濃度を薄めにしてください。

コケには普通の植物のような蒸散作用がないため、乾燥しはじめたら休眠準備に入ります。
常に湿っているのがよいと思われがちですが、水分が多すぎて過湿になると枯れてしまうことがあります。
適度な水気と日差しがポイントです。

<ハイゴケ>
緑がきれいでコケ玉の材料に使われるものです。
日当たり~半日陰(木漏れ日が当たるか当たらないかぐらい)で、やや湿り気があるところが適地です。
日当たりでは黄緑色~褐色がかった色に、半日陰では緑色になります。
月1回程度、活力剤を薄めたものをかけるときれいな色になります。
コケを張るときには、地面に押し付けるようにして、少し目土をかけ、潅水してください。
盆栽などに用いるときには、ケト土を加えた配合土をコケの裏側へ薄く塗って貼り付けるとよいです。

<スナゴケ>
日当たりに向くコケで、水がかかると葉を広げます。
他のコケに比べ暑さや乾燥にも強く、土のないような場所でも育つので、屋上緑化などにも利用されるコケです。
好日性なので室内での利用はあまり向きません。
肥料は特に必要ありませんが、与えるのでしたら活力剤を薄めたものをかけてください。