栽培ガイド

単語で探す

北側の壁面にはこれを植えよう

寒い季節が近づくと、何とかしたいと思うのが北側に面した日当たりの悪い壁面です。塀の裏側のじめじめ暗い場所も同じですよね。
都会では特に、家の玄関やマンションの入り口、ベランダなど、多少とも日当たりが悪い場所はいっぱいあります。
日照不足で植物が育ちにくく、殺風景になりがちですね。

こんな壁面を明るい緑の葉や花でいっぱいにできたら、すてきですね。
今がちょうど植え時で、来年花のある景色を実現できそうなものは?
ということで、日陰に強い品種を探してみました。

○ツルアジサイ(イワガラミ)
ヨーロッパの庭園では、塀の北側にツルアジサイ、南側にロニセラを植えるのが定番だとか。両面で花を楽しむことができます。
ツルアジサイは成長が遅めですが、壁を覆いつくして花を咲かせるようすは圧巻ですよ。気根で壁を登ります。

○ビナンカズラ
夏に咲く花は清楚であまり目立ちませんが、晩秋に色づく赤い実は長く壁面を飾ってくれます。常緑性なのも魅力です。フェンスやトレリスを壁面に設置して枝を誘引します。

○トケイソウ(パッションフラワー)
熱帯風の草姿に似合わず、寒さにも強く半日陰でも次々に花を咲かせます。開花期は6~8月です。これも、つるの誘引にはフェンスなどが必要です。

○日陰に強いつるバラタイプのオールドローズ
バラは日向でなくては育たない、というのは大多数のモダンローズを指しての話。オールドローズや原種の中には、半日陰で花を咲かせる強健な品種はたくさんあります。枝がよく伸びるつるバラタイプの品種を選べば、北側でもバラいっぱいの壁面に。
春にしか咲かない品種が多いのですが、数少ない返り咲きや四季咲き品種を選べば長く花が楽しめます。トレリスなどに誘引し、毎年冬に枝をほどいて整理し、誘引しなおします。これがなかなかたいへんな作業ですが、枝を倒すように誘引すると、翌年きれいに花芽が上がります。
たくさんありますが、いくつかご紹介します。


・モッコウバラ(黄モッコウ、白モッコウ)

・ニュードーン

・ファイルヘンブラウ

・アルベリックバルビエ

・マダム・アルフレッド・キャリエール

・マダムイザークプレル

・フェリシテパルマンティエ