栽培ガイド

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2月の花木・庭木のお手入れ


水やり:
地植えは特に必要ありません。
鉢植えは鉢土が乾いていたら、暖かい日の午前中にたっぷりと与えます。

肥料:
1月に続き、寒肥を施す時期です
ツツジの仲間やヤマアジサイなどを除く花木、庭木の多くに、寒さで休眠中の1~2月の間に、きたる生育期に向けて肥料(寒肥)を与えます。
肥料は緩効性、特に乾燥鶏糞、油粕、堆肥など有機質肥料がよいでしょう。
単木は枝の先端の真下あたりを取巻くように、植え込みならところどころに、深さ20~30cmの穴を掘り、有機質肥料を埋め込みます。堆肥や腐葉土をすきこむと通気性や水はけもよくなります。
鉢植えは鉢の縁に肥料を置いておきます(置き肥え)。


カエデや1月に植えつけた庭木の根元をカバーしましょう
こんなに寒いのに2月にはカエデの根はもう活動を始めます。新しい根が出るのに乾燥は禁物。バークチップやワラ(シートでもよい)を根元に敷いてあげましょう。1月に植えつけた庭木も同じ様に保護しておきます。


落葉樹の剪定、整枝をしましょう
全体のバランスを考えて不要な枝を落とし樹の形を整えます。枯れ枝や病気にかかった枝も切り捨てましょう。
日当たりや風通しがよくなり、病虫害が少なく木が健康に育つようになります。
枝は根元から落としましょう。長く残すとそこから枯れこむことがあるからです。
また、切り口はきれいに削り、太い枝なら保護剤を塗布しておきましょう。
注意をしなければならないのは、春から夏にかけて咲く花木です。アジサイ、サクラ、ライラック、ユキヤナギなどがそれで、すでに花芽を作って休眠していますから、花芽のついた枝を落とさないよう気をつけましょう。
花芽は葉芽に比べて大きくふっくらしています。
一方、新梢に花芽をつけ下の方から次々に咲き上がる花木(ムクゲ、サルスベリなど)は、花芽を気にする必要はありません。剪定して腋芽を増やしましょう。


3年以上経った小型のササは刈り込んで更新を
新芽が出る3月に入る前に、株元近く15~20cm程度まで刈り取ります。
新しい葉が出て、5月にもなれば鮮やかな緑の茂みに変身します。

  
まだなら、病虫害退治を。今がチャンス
冬期に病原菌や虫の卵を根絶しておくと、春以降の病虫害発生を少なくできます。 
カイガラムシ退治も今がチャンスです。ブラシなどでこすり落としましょう。
石灰硫黄合剤を2~3週に1度、この時期に2回程度散布するとよいでしょう。


熱帯性の鉢植えの花木は温度保持に気をつけて
2月は一番冷え込みます。室内にとり込んでいても夜間の温度低下に気をつけましょう。また、鉢を窓際に置きっぱなしにしたり、暖かい日に出してベランダに置き忘れたりしないようにしましょう。

ハイビスカスの剪定は今です
ハイビスカスはムクゲやフヨウの仲間。傷んだ枝や細い枝を切り落とし、全体枝を半分程度に切り詰めて腋芽を増やすと、花をたくさん咲かせることができます。