栽培ガイド

最終更新日:2026/10/20

寒さに強いシダで緑豊かな庭作り


日陰や半日陰の庭に、豊かな緑と落ち着きを添えるシダ。耐寒性があり、戸外で育てやすい種類は、庭木の下草やシェードガーデンにおすすめです。
オニヤブソテツやイノデのつややかな葉、リョウメンシダの繊細な葉、ベニシダの赤銅色の新葉など、種類ごとに異なる魅力があります。草花や庭木と組み合わせれば、葉形や色の違いが引き立ち、奥行きのある植栽に。環境が合えば手間も少なく、自然な雰囲気の庭を楽しめます。
下記の品種は寒さに強く、マイナス10度以下の低温に耐えますが、常緑性であっても、強い霜や寒風で葉が傷んだり、寒冷地では冬に葉が枯れたりすることがあります。冬も美しい葉を楽しむには、強い凍結や寒風を避けられる場所を選びましょう。

品種紹介


イノデ(猪の手)
学名:Polystichum polyblepharum
光沢のある濃緑色の葉を放射状に広げる、日本のシダ。耐寒性が強く、半日陰の庭や樹木の下に向きます。
ベニシダ(紅羊歯)
学名:Dryopteris erythrosora
赤銅色の新葉と、緑に変化した葉の彩りが魅力。庭の下草として使いやすく、暖地では常緑ですが、寒い場所では半常緑になります。
リョウメンシダ(両面羊歯)
学名:Arachniodes standishii
細かく分かれた柔らかな葉が、優雅に広がります。腐葉質に富み、適度に湿った日陰に向き、庭に軽やかな印象を添えます。
オニヤブソテツ(鬼藪蘇鉄)
学名:Cyrtomium falcatum
厚く光沢のある葉が特徴の丈夫なシダ。和風・洋風どちらの庭にも合わせやすく、庭木の根元や建物まわりの植栽におすすめです。
コタニワタリ(小谷渡)
学名:Asplenium scolopendrium
切れ込みのない帯状の葉が特徴。耐寒性が強く、ほかのシダや草花と組み合わせると、葉形の違いが際立ちます。
ヒトツバ(一つ葉)
学名:Pyrrosia lingua
厚みのある一枚葉が特徴。庭の下草のほか、石付けや鉢植えでも楽しめます。温暖地の戸外栽培に向き、寒冷地では強い凍結を避けて管理します。
シシガシラ(獅子頭)
学名:Blechnum niponicum
細長い葉が放射状に広がり、整った株姿をつくる日本のシダ。寒さに強く、庭の下草に向きますが、寒冷地では冬に葉が茶色くなることがあります。
ノキシノブ(軒忍)
学名:Lepisorus thunbergianus
細長い葉をつける小型の着生シダ。樹木や石に着生させたり、鉢植えで楽しんだりできます。寒冷地では、冬の強い凍結を避けて管理します。


育てる場所と土づくり


庭植えでは、半日陰~明るい日陰を基本に、種類に合った場所を選びます。腐葉土を含む水はけのよい土に植え、適度な湿り気を保ちましょう。ヒトツバやノキシノブは着生する性質があるため、石や樹木を生かした植栽にも向きます。

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