栽培ガイド

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10月全般

1. 過ごしやすい季節ですが、冬の準備もそろそろ

彼岸花が咲き、モクセイの香りが漂い・…植物は季節に忠実ですね。
ふと気がつくと、太陽が低くなって日差しがかなり室内にも入ってきています。日が暮れるのがずいぶん早くなり、夏至の頃に比べ、日照時間は2、3時間ほども短くなりました。
短日植物はこの日照時間の変化で花芽をつけるようになります。
気温の変化も急で、半ばには最低気温が15℃を切るようになります。
最低温度15℃が、観葉植物や熱帯原生の花木など寒さに弱いものを室内に取り入れる目安です。
中旬以降は、冬に向けての準備に入りましょう。 


2. 華やかな季節です。でも手入れを忘れず

一方で、夏の前から咲きつづけて来た花の多くが勢いを盛り返します。葉色を楽しむものは発色がよくなります。また、秋咲きの草花も咲き、実も色づきます。
秋の花壇は透明感のある色合いが美しく、10月は一番華やかな季節。
ところが、気温は20℃前後と灰色カビ病などが発生しやすい温度帯です。多湿に気をつけ、花がらつみや枯葉を取り除いて清潔にしておくことを忘れないようにしましょう。
また、下葉の緑があせて黄色くなっているものは、肥料がなくなってきている証拠です。速効性の液体肥料を与えてやりましょう。


3. 春の準備は早めに

花壇が賑やかだと、つい次の季節のことを忘れてしまいがちですが、秋の季節の進行は早く、遅れて寒くなってしまうと取り返しがつかない作業も多いのです。菜園も同じです。しなければならない作業をリストアップして、適期を逃がさないよう注意しましょう。
早春から春にかけて咲く秋植え球根や多年草の植え付け、植え替えや、大株になったものの株分けの時期です。寒さがくる前に根を充実できるように、10月の半ばまでには作業を終わらせましょう。
すでに種をまいたものは、早めにビニールポットに植え替えて苗づくりをし、こっれも寒さの来る前に大きく育てるようにします。
来春の花つきをよくしたいものには、肥料を適宜与えるなど、それぞれに合った管理をしましょう。


4. 実りの季節でもあります

春から初夏にかけて花を咲かせた果樹は、9~10月にかけてが収穫時期。庭木も実を結ぶものが多いので、タネを採取してまいてみましょう。
秋の楽しみは、見るだけではないのがうれしいですね。