栽培ガイド

チャイナローズ(ハイビカス):アジアの風シリーズ


屋内でも屋外でも、昼も夜も楽しめるハイビスカス。大きな花・暑くても良く咲く、秋の終わりまで楽しめます。

学名:Hibiscus rosa-sinensis
タイプ:アオイ科フヨウ属

台湾国立中興大学の朱建鏞教授と奈良県の花金剛さんの共同開発。台湾、日本の両地で育種を重ね、高温多湿なアジアの気候に合ったハイビスカスです。

暑い時も、日陰でも、寒くなっても咲く、という目標をもって育種を進めてきて出来上がった花です。そのため従来のハイビスカスと区別する意味でもハイビスカスの英名であるチャイナローズという言葉を使っています。日本より高緯度のヨーロッパでも人気があります。

次世代のインドアハイビスカス ~花金剛さんの現在までの経緯~

●屋外だけでなく室内でも楽しむことができるハイビスカスを探して・・・
ヨーロッパではハイビスカスの室外の鑑賞は難しいはずで、室内で咲くハイビスカスが存在するはずだと考え、
1994年より毎年ヨーロッパへ探しに行っていました。
4年目の1998年に、デビューしたてのオランダで開発された種類に出会うことができ、これに『インドアハイビスカス』という名前をつけて、
1999年より日本で発売しました。

●ヨーロッパ生まれのハイビスカスの限界
しかしながら、3年目にそれまで感じていた懸念が市場よりクレームという形で現れ、生産をやめざるを得なくなりました。
そのクレームとは、夏の高温期に花が咲かない(涼しい時でないと咲かない)ということで、日本のトロピカルなイメージではないものでした。

●新しいハイビスカスの開発
そこで暑さ、湿度に強く、また室内などの低照度下でも良く咲くハイビスカスを作るため、日本より高温多湿の台湾において、
当社と産学協力関係にある国立中興大学 育種学研究室 朱建鏞教授の協力を得て、共に育種を始め、
2004年にようやく第1号の『インドアハイビスカス バージョン2』を見ることができました。

このように、育種したこのシリーズには、様々な特徴を持たせています。

・花が大きく豪華で、次々花を咲かせます。
・アジア風の独特な色調で、寄せ植えにするとお互いの花を引立て合います。
・夏の高温期でも良く咲きます。
・日陰でも良く咲きます。
・耐暑性と耐寒性の両方を兼ね備えており、当農場の奈良県において、従来種は露地では10月いっぱい位で咲かなくなりましたが、
 本種アジアの風シリーズは12月になっても咲き続けました。(3年連続検証しました。)


<管理方法>
水やり:鉢土が乾いたらたっぷり水を与えてください。
肥料:肥料を多く必要とする植物です。月1回、化成肥料1~2個を目安に与えてください。液体肥料を10日に1回くらい併用するとよいでしょう。
病害虫:スリップスという害虫により落花、落蕾することがあります。アブラムシ、ダニにも注意してください。
秋冬の管理:気温が下がってくると根の動きが緩慢なため肥料は控えめにして下さい。5℃以下になる場合は、室内に入れてください。
鉢増し: 春から秋の生育期にひと回り大きな鉢に植え替えることにより、翌年も楽しめます。