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食用アイスプラント(プリアン)種播き・栽培方法
南アフリカ原産、しっかりとした歯ごたえと天然の塩分の旨味が人気です。葉や茎の表面にある液胞がキラキラとしてとても綺麗。葉は肉厚があり茎はシャキシャキとした食感です。
学名(Mesembryanthemum crystallinum)は、ハマミズナ科メセンブリアンテマ属の植物。名前はスワヒリ語で「水晶」の意味を持っています。
中性脂肪を抑制する成分のミオイノシトール、血糖値を下げる効果のあるピニトールという成分が含まれている。フランスではフィコイドュ・グラシアルと呼ばれています。
フランス料理の食材として一躍注目を浴びています。また、耐塩性が高い塩生植物の一つであり、海水と同程度の塩化ナトリウム水溶液中でも水耕栽培が可能です。
さらに、生活環が半年程度と比較的短く、栽培も容易なため植物の耐塩性研究におけるモデル生物と考えられ学術的な注目も集まる品種です。
非常に特徴的なことに、乾燥/塩ストレスを与えないと一般的な光合成経路であるC3光合成を行い、乾燥/塩ストレスを与えるとCAM型光合成へとシフトします。
また、表皮にはブラッダーセル(Bladder Cells)と呼ばれる体内に侵入した塩類を隔離するための細胞が発達しています。
結晶した塩の大きさは2ミリ前後に達し、透明でキラキラと輝くところがクリスタリナムの種名の由来。
種から育てる場合
まき時適期
- 露地栽培の場合 :4月~5月中旬頃、8月下旬~9月下旬頃
- ハウス栽培の場合:8月下旬~5月下旬頃
栽培方法・注意点
- 発芽適温15℃~20℃
- 種が非常に小さいので、覆土は種子が隠れる程度に薄く掛け、深蒔きにしない方が良い。また、播種直後の水やりは霧吹き等を利用して優しくかけて下さい。
- 育苗箱に2~3㎝で筋播き、本葉3~4枚で育苗ポットに。本葉5~6枚になったら定植します(株間は25~30㎝に)※根が弱いので、移植する時は優しく取り扱って下さい。
- 用土は特に選びませんが、通気性・保水性が良い用土が望ましく、草花の培養土に鹿沼土などを混ぜたものを使用すると良い。
- 日当りが良く、乾燥気味で排水の良い環境を好みます。
- 過湿に弱いので水のやり過ぎに注意。表面が乾いたらたっぷりとあげて下さい。
- 栽培適温は5℃~25℃、耐寒温度はマイナス2℃ほどありますが生育は緩慢になります。また、日中30度を越える日が長く続くと下葉の枯れ上がりや老化が早まります。
苗から育てる場合
植え付け
秋は温度がまだ高いので10月中旬からの植え付けをオススメします。土
水はけのよい、市販の培養土でOKです。置き場所
日なた水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。追肥
肥料切れのないように、1~2ヶ月に1回程度、1株に対してIB化成を3粒程度、施してください。収穫
11月下旬~12月頃から。アイスプラントはわき芽が放射線状に広がっていきます(直径50cm程)。やわらかい部分を収穫してください。アイスプラントは日当たりがよく、乾燥気味で排水のよい環境を好みます。
高温期の過湿には注意が必要です。雨の日など移動できるプランターなどの鉢植えでの栽培をおすすめします