栽培ガイド

単語で探す

5月の球根のお手入れ

○5月の球根類 

秋植え球根類は、ユリやアリウムを除くと花の遅いものでもだいたいが5月中に花が終わります。が、生育を止めているわけではありません。スノードロップなど早春に咲いたものは、5月中に葉が黄色くなって休眠期に入るものもあります。春植え球根類は開花に向けて生育期です。 


○秋植え球根、花の咲いたあとの手入れ 

チューリップやラナンキュラス、アネモネ…。昨年秋に植えた球根の花は、見事に咲きましたか。
全般に咲き出すのが早かったので、もうすっかり咲き終わったおうちもあるのではないでしょうか。花が終わってきたら花がらをきれいに取り除き、すぐに、速効性の肥料を与えます。来年もきれいな花を咲かせるためです。消耗した球根を太らせるためですから、カリ成分の多いものにします。
また、花は早めに切っても、葉は自然に黄色くなるまでは切らないで。この時期に来年の花のための養分を葉で光合成して、球根に蓄えるのです。ですから、水やりも忘れないでくださいね。


○来年もシクラメンを咲かせるために    

昨年末から長い間花を楽しませてくれたシクラメン、来年も花を咲かせてみませんか。それにはこれから9月までの管理がポイントになります。

5月になると花は終わりますが、葉の生育が旺盛になります。気温も上がるので、水切れを起こさないように気をつけて水やりします。しおれると株が弱り、葉が急に黄色くなってしまいます。なるだけ長く葉を茂らせておくことが大切です。もし、黄色くなった葉があれば、根元から取り除きましょう。
また、栄養の補給も十分にしましょう。カリ分の多い液肥1000倍液を水やりを兼ねて1週間に1度与えます。


○寄せ植えしたガーデンシクラメンの鉢戻し

寒さにもめげず花を咲かせ続けたガーデンシクラメンも、そろそろ花が終わりに近づいてきました。寄せ植えにしていたガーデンシクラメンは、場所が狭いと生育不良となって、来年の花に影響します。1株ごと鉢に戻してやりましょう。

掘り上げるときは根を切らないよう、土をできるだけたくさんつけます。鉢のサイズは4号。通気性に富んだ水はけのよい土(赤玉土6:腐葉土4など)に、粒状の緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢も土も清潔で新しいものを使うのがポイントです。もちろん、球根の上半分を出して浅植えとします。たっぷりの水を与えますが、次の水やりは土が乾くまで待ちます。その後は鉢が小さいので、乾燥させないよう注意してください。液肥は鉢に戻して2~3週間ほどしてから与えるようにします。


○5月の管理

水やり:
庭に植えの場合はよほど乾燥が続かない限り、わざわざ水やりをする必要はありません。鉢植えでは気温の上昇や活発に生育する季節ですから、水切れに注意をして十分に水やりしますが、球根に直接水をかけないように気をつけること、水をやりすぎて過湿にならないよう、気をつけましょう。

肥 料:
花が終わった秋植え球根に速効性の液体化成肥料を、お礼肥えとして与えます。