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4月の球根のお手入れ

○4月の球根類

サクラが観測をはじめてから一番早く咲いたそうです。今年に入ってから暖かかったのが原因ということですが、庭やベランダの花も驚くほど早く咲きました。秋に植えた球根類も早々と咲き終わったものがあることでしょう。
来年も花を咲かせるために花の後の手入れをきちんとしましょう。春植え球根の中でもグラジオラスやカンナ、アマリリスなどの植えつけ時期です。 


○来年も咲いてね! 秋植え球根・花の後の手入れ

早春を彩ってくれたスノードロップやクロッカス、フリージア、ヒアシンスなどは花が終わったものもあるでしょう。花が終わったらすぐに、速効性の肥料を与えます。来年もきれいな花を咲かせるためです。消耗した球根を太らせるためですから、カリ成分の多いものにします。
また、花は早めに切っても葉は切ってはいけません。これも養分を球根に蓄えるためです。水やりも忘れないようにしましょう。


○室内で管理してきたシクラメンもそろそろ外へ    

寒い間室内に置いてきたシクラメンは花の数が少なくなってきましたね。葉の数も減って、葉柄が伸びてきたり、黄ばんだ葉も出てきます。最低気温が10℃を上回るようになったら、日当たりがよく雨に当たらないベランダなどの戸外に出しましょう。ただし、気温の変化についていけないこともあるので、1週間ほどは夜は室内に取り込んでやりましょう。気温が高まり生育もさかんになってきているので、水が不足しないよう、注意が必要です。また、栄養の補給もしなくてはなりません。カリ分の多い液肥1000倍液を水やりを兼ねて与えます。


○グラジオラスなど、春植え球根の植えつけ    

春植え球根でも寒さの苦手なグラジオラス、アマリリス、グロリオサ、カンナなどの地植えは、十分に気温が上がって、遅霜の心配がなくなってからがよいでしょう。グラジオラスなどは植え付けできる時期が長いので、時期をずらして植えると次々に花を楽しめていいですよ。

グラジオラス
鉢植えでは5号鉢に3級を深さ3~4cm、地植えで8~13cmとやや深めに植えます。間隔は球根2つ分ぐらいが目安です。日当たりのよいこと、肥料を十分に与えることが大切です。

グロリオサ
左右の長さの異なるV字型の塊茎です。真ん中で切り分けて先端の芽を傷つけないようにして、水平に植えつけます。グロリオサは地植えにはあまり適しません。鉢植えでは、深さ1~2cm、7号鉢に1球を植えつけます。 

アマリリス
大きめの鉢に球根の肩から上は出るほどに、地植えなら首が出るくらいに浅植えします。
寒さが苦手ですから、鉢植えにして室内で管理するか、地植えなら遅霜の心配がなくなってから植えつけましょう。 

カンナ
矮性種もありますが、大型のものが多いので、地植えでは予め深く耕し、有機肥料や緩効性化成肥料を元肥に加えておきます。大型のは植え付けの間隔を50cm~1m、矮性種は30cmとゆとをもたせて植えます。
 鉢植えなら大型のは10号鉢に2球、矮性種は5号鉢に1球。植えつける深さはいずれも3cm程度です。


○4月の管理:水やり

水やり:
庭に植えの場合はよほど乾燥が続かない限り、わざわざ水やりをする必要はありません。鉢植えでは気温の上昇や活発に生育する季節ですから、水切れに注意をして十分に水やりします。が、球根に直接水をかけないように気をつけること、水をやりすぎて過湿にならないよう、気をつけましょう。
また、花が終わった秋植の球根類の水やりも忘れないでください。
これからは葉が茂って養分を蓄える大事な季節ですから。