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9月の球根のお手入れ

1. 9月の球根類 

ダリアやグラジオラス、カンナなどが夏の名残のなか、まだ頑張って咲いています。
暑さが苦手のダリアは気温が下がり出すとまた元気を盛り返し、夏よりも鮮やかな花を咲かせますから楽しみです。

秋植え球根の中ではシクラメンが植え替えどきです。

春植えのサンダーソニア、秋植えのアルストロメリアは9月に入ったら掘りあげます。
 

2. 9月の管理のポイント

置き場:
ダリアやカンナ、グラジオラスは日当たりに。
乾燥保存中の秋植え球根は北側の日陰に。
早めに植えた秋植え球根は、植えつけ後日当たりに。 

水やり:
ダリアやカンナ、グラジオラスなどは乾燥を嫌います。
水はたっぷり多めにやりましょう。

肥 料:
グラジオラス、カンナに月に1、2回、化成肥料の1000倍液肥を施します。
他はいりません。          


3. 夏植え球根の植えつけ

8月下旬から9月は夏植え球根の植えつけどきです。
コルチカム、ネリネ、ステルンベルギア(キバナタマスダレ)、サフランなどがあります。
いずれも日当たりがよい場所で、水はけのよい土が適します。  
鉢植えの場合、ネリネ以外は緩効性肥料を元肥としてすき込み、球根の先が隠れるくらいの深さに植えつけます。
ネリネは球根の肩から半分くらいが出るくらいの浅さに植え、植えつけ時の肥料はいりません。
そのあとは乾燥気味に育て、過湿にならないようにしましょう。

いずれも葉よりも花が先に咲き、植えつけてから花が咲くまで期間が短い、という特徴があります。
なかでも、コルチカムは土や水がなくても、日が当たってさえいれば咲くという手軽さが魅力です。机の上に放っておいても大丈夫。ただし、来年も咲かせたければ、花の咲いた後すぐに植えつけて肥培しなくてはなりません。


4. シクラメンの植え替え

葉を付けたまま夏越しした非休眠株、葉をつけずに乾燥させた休眠株、ともに、9月に植え替えをします。
 
非休眠株の場合
:朝夕の気温が下がると生育が始まります。球根の表面を見てください。もし、小さな芽が出ているようならすぐに植え替えましょう。少し早めの9月中旬ごろまで植え替えすると、新しい葉の生育が早く花も早く咲きます。

1.今の鉢より1回り大きな鉢に植えます。
2.土は通気がよく、水はけがよいものにします。赤玉土6に腐葉土4、の配合土などがよいでしょう。
粒状の緩効性化成肥料を元肥に加えておきます。
3.根鉢を崩さないように植え替えます。
ごく浅く、球根の上部半分は出して植えるのがコツです。
4.1、2週間明るい日陰で管理後、日当たりがよく、雨のかからない場所に移します。
1ヶ月もすると葉が出そろいます。
5.鉢土がすっかり乾いたら、たっぷり水やりします。
肥料は1ヶ月間は新しくやる必要はありません。
6.萎ちょう病予防にベノミル剤を散布します。

休眠株:
9月下旬までに植え替えます。
球根が硬く充実しているか、指で押して確かめます。
ブヨブヨして腐っているものや、小さく縮んでしまっているものは廃棄します。
土や鉢、植え替え後の管理はは非休眠株と同じです。

1.株を鉢から抜いて、古い土をすっかり落とします。
2.古い根を2/3ほどハサミで切り落とします。
3.ごく浅く、球根の上部半分を出して植えつけます。