栽培ガイド

最終更新日:2025/06/19

インテリアで長く楽しめる花観葉・アンスリウム



インテリアで長く楽しめるアンスリウム


アンスリウムは光沢のあるハート型の葉と色鮮やかな花(苞)が魅力の観葉植物です。
屋内で長期間花を楽しめる植物は少ないので、希少な花観葉です。育てやすく、水やりや温度管理に気をつければ初心者でも楽しめ、インテリアのアクセントにも最適です。

集合画像



アンスリウムは、サトイモ科アンスリウム属の植物で、熱帯アメリカ原産の多年草です。
光沢のあるハート型の花(苞)が美しい花観葉です。この苞(ホウ)は花弁に見えますが、実際の花は中央にある細長い「肉穂花序(にくすいかじょ)」です。苞の色は赤、ピンク、白、緑など多彩です。苞の色が老けにくいので花もちがよく、切り花としても重宝します。オランダ、アメリカ、日本などで盛んに新品種が育成されており、国内で流通する品種は100種以上といわれます。

大きさのバリエーション



基本的には「葉が1枚出ると花が1本咲く」性質です。1枚の葉が展開した後、花芽がつきます。葉が次々に出るように上手に育てると、より多くの花が楽しめます。

アンスリウムは適温環境下では周年花をつけます。特に、春から秋は多くの花を咲かせます。1輪の花が2ヶ月以上美しい色を保ちます。切り花にしても花持ちが良く、2~4週間楽しめます。古くなると花色が変化しますが、そのままの形を数カ月間保ちます。下の画像は古い花を残している株の様子です。

古い花と新しい花





◯アンスリウムの管理方法



光:明るい日陰を好みます。明るいインテリアで、レースのカーテン越しの光が最適です。暗すぎると花がつきにくくなります。直射日光に当てると葉焼けしてしまうので避けてください。

水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。過湿になると根腐れするので注意します。冬はやや控えめに。

温度:15~30℃度が適温です。寒さに弱いので冬は室内で管理します。

湿度:高湿度を好むため、乾燥する時期は霧吹きで葉水をするとよいです。

肥料:春~秋に月1~2回、薄めた液体肥料を与えます。リン酸を含む液肥を使うと花がつきやすくなります。

植え替え:根詰まりを防ぐため、2、3年に1回植え替えます。

病気:高温多湿や風通しの悪さ、水のやり過ぎで炭そ病、灰色かび病等が発生しますので、最適な環境で管理してください。


◯水管理を楽に



水切れに弱く、また過湿にも弱いので、上手に水管理しましょう。
下の左2枚の画像はイージーケアポット。鉢穴のない外鉢に、アンスリウムが植えられた内鉢が入っている、底面給水タイプの商品です。株元に与えた水は外鉢の底にたまり、給水紐により内鉢に吸い上げられます。
外鉢は半透明なので、水の残り具合が一目で確認できます。外鉢の水がなくなったら、コップ1杯水を与えるだけなので手軽です。
右の写真は普通の鉢ですが、鉢と鉢受け皿の間に、別売の「アクアセル」を挟んでいます。「アクアセル」は植物用の保水マット。適度な水分を含み、必要な水分だけを鉢土に供給できるので、アンスリウムの管理におすすめの方法です。

底面給水鉢でも栽培できる




◯アンスリウムの代表的な花


  代表的な花は赤。多くの品種があります。赤に次いで白も多いのですが、ほかにも様々な花色があります。インテリアの雰囲気に合わせて選んでください。
赤花
(アリストなど)


白花
(シエラホワイトなど)


アマリアエレガンス


エッセンシア


ジゾー


シュガーブーケ


ジョリパルス


ジョリリラ


シラノ


スピリット


センプレ


デリカータ


バニラ


バンデロラ ロジャ


ミスティーク


リビウム


リリー


ロイヤルピンクチャンピオン


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