栽培ガイド

アスチルベ



欧米で人気が高いアスチルベは、日本原産のショウマの仲間。
耐寒性・耐暑性が強く、日陰にも強くて、おすすめの宿根草です。

初夏に1株から数本の花茎を立ち上げ、先端は多数の小花が集まった穂状の花穂となり、初夏のお庭を明るく演出してくれます。

日本の気候にはぴったりで、梅雨の長雨にも花が傷みません。
しっとりとした風情と美しい花色は洋風庭園の花壇やボーダー花壇に人気ですが、どこか和の風情も併せ持ち、どんなお庭にも似合います。

栽培場所は少し日陰になる花壇や樹木の下が最適です。数年植えっぱなしでも毎年よく咲き、手がかかりません。
花後もよく葉が茂るので、グランドカバーとしてもおすすめ。
草丈が高いので花壇でも使いやすく、切花にも利用できます。

栽培の注意点としては、暑さ対策です。
根元が暑くなりすぎるとと株が弱り枯れてしまうことがありますので、鉢植えの場合はプラスチック鉢は避けて、木製のタブや素焼きのテラコッタに植えましょう。乾燥に弱いので、夏の水遣りはたっぷりと。
春の芽出し時と秋に有機肥料などを与えますが、開花後にもお礼肥えを株の周囲に施しておくと夏の間に株がよく育ち、翌年たくさん花が咲きます。
冬は地上部が枯れますが、冬の間も水切れさせないようにします。また、根の凍結防止のため、株元に敷き藁をしておくとよいでしょう。数年たって大株になりすぎたら、秋または春に株分けしてください。