栽培ガイド

最終更新日:2024/04/19

庭木におすすめ!ビバーナムとその仲間



お庭の定番低木として、ビバーナム(ガマズミ)の仲間が存在感を増しています。
ガマズミというと小さな花が咲く低木という地味なイメージですが、その仲間や華麗な園芸種はとても多いのです。
ビバーナム、西洋カンボク、オオデマリ、など品種名もさまざま。
欧米では庭木や生垣の定番となっています。
もともと日本には自生種が多いので栽培環境はぴったりです。
どれも小型で強健、土質を選ばず、半日陰でも丈夫に育ちます。
アジサイに似た装飾花、小さな宝石のような果実、コンパクトな樹形、芳香を放つ品種もあるなど、お庭のポイント花木にふさわしい魅力がいっぱいです。
ぜひシンボルツリーや花壇、鉢植えなどに取り入れてみてください。
中でもおすすめの品種をご紹介します。
※現在販売していないものもございます。

ビバーナム:ダビディ
常緑の低木ビバーナム。白の散房花序がちらほらと咲き、その後つく実は赤からコバルトブルーになり、たいへん美しい品種。 樹高は80cm以下と小型です。手がかからず樹形が整うので、庭木・寄せ植え・グランドカバーとしてもおすすめです。
ビバーナム:ティヌス
常緑なので「トキワ(常盤=常緑)ガマズミ」という名で流通しています。 ダビディに似た白い散房花序をたくさん咲かせ、その後つくアメジスト色の実が魅力的。切花として、フラワーアレンジメントでも人気の品種です。 ダビディより樹高は高く、2~3mになります。 常緑で横に広がる樹形なので、生垣や目隠しなど、用途も多彩です。
ビバーナム:カーレシーオーロラ
オオチョウジガマズミの園芸品種。半常緑(暖地では常緑になる)です。 淡ピンク色の手まり花には上品な芳香があります。品種が近い白花種に、大輪のエスキモーもあります。
ビバーナム:ボトナンデスドーン
落葉低木。「香りのビバーナム」と呼ばれるほどの芳香花。 ピンクで小さめの集合花を、葉に先立ってたくさんつけます。 開花が早く、早春の花木として好まれます。東京では2月末にもう咲き始めていました。
ビバーナム:カールセファーラム
オオチョウジガマズミの交雑種で落葉低木。こちらもたいへん香りがよく4月頃ピンクの蕾から大輪の白花を咲かせます。 樹高1.5mとコンパクトなので、お庭にとりいれやすいです。
ヤブデマリ(ビバーナムプリカツム)
ガクアジサイのような花を咲かせる落葉低木です。清楚な白花は和風庭園に好まれます。園芸品種のマリエッシーは清楚な純白の装飾花をたくさん咲かせ、開花したときには木全体が白く見えるほど。 また、桃花の新品種ピンクビューティーは明るい花色で花つきもたいへんよく、ガーデニング向きです。
オオデマリ
ヤブデマリの変種で、アジサイを小型にしたような純白の集合花を手まり状に咲かせます。庭木・切花に人気です。 寒さには若干弱いので、庭植えは関東以南が適します。 最近は美しいピンク花も登場し、大人気です。ジェミニは淡いピンク、メリーミルトンは濃いローズピンクの新品種で、新鮮な花色です。 樹勢が強くて栽培容易。
西洋カンボク:オプラスイブプライス
日本の山野に自生するカンボクの仲間、幅広の葉で、花はオオデマリに似ています。寒さに強く、多花性です。 花後は赤い実がついて、秋には紅葉も楽しめます。自然風の庭園におすすめ。
日本の在来種
日本の山林に自生する品種も、自然風な庭園に似合うものが多く、庭木としてよく取り入れられています。 ガマズミ、オトコヨウゾメは株立ちになり、涼しげな葉を茂らせ、小さな白い花と赤い実がつきます。秋には紅葉も。樹高は2~3mなので、玄関先や狭い場所にも植えられます。 同じくムシカリ(オオカメノキ)も自然風庭園に好まれます。 ハクサンボク(ビバーナムジャポニカム)やゴモジュは常緑性で寒さに弱く、暖地向きです。