栽培ガイド

3月のクレマチスのお手入れ

○ポット苗の鉢植え

よい苗選び 
クレマチスの場合は特によい苗を選ぶことが大切で、苗の良し悪しは後々の生育状態を決めます。
よい苗は地際から元気なツルが勢いよく伸びていて、根張りがよくポットの底から白茶色の根が出ているものです。根の先が腐っていたりこぶ状のものは避けましょう。初心者は2年生苗がおすすめです。

深鉢と用土の準備
クレマチスの根は真下に伸びるので、深鉢が適します。支柱にトレリスを使う場合は鉢の大きさとのバランスをよく考えましょう。
クレマチスは多肥を好みます。保水力があり通気性のよいふかふかした土がよく、この用土の良し悪しも生育状態を左右します。
用土の配合は赤玉土の中粒5、ピートモス4、バーミキュライト1、あるいは赤玉土中粒6に腐葉土4.これに元肥として緩効性化成肥料を一握り混ぜます。  

植えつけのポイント(2年生苗)
①2年生は5号の深鉢に植えつけます。
鉢底穴に鉢殻をかぶせます。底に赤玉土の大粒を2~3段敷き、用土を鉢の半分くらいまで
入れます。ポットから根鉢を抜き取り、崩さずに植えつけます。

②植えつけは下から2節くらいまで埋めて深植えにします。

③株の後ろにトレリスを立てます。

④ツルは先3分の一を切り落とします。こうすると側枝が出ます。

⑤トレリスの半分程度の高さまでツルを誘引、ビニールタイで固定します。

⑥大粒の緩効性化成肥料を5粒、半分くらい埋まるようにして置き肥とします。水をたっぷりやります。


○5号鉢以上の大株を庭植えに

・日当たりの良い、涼しい場所に。
庭植えの場合は移植を嫌いますから、場所選びが重要です。株元は日陰でも、伸びたツルは1日4~5時間は日が当たるようなところにします。日当たりが悪いと花が咲きませんが、高温多湿は苦手です。

・乾燥しやすく、固い土壌は避けます 
まっすぐ深く(50~100cm)根が張るので、土壌がやわらかで保水力のある場所を好みます。かといって水はけが悪いのも適しません。弱酸性か中性土壌を好みますから、強酸性土壌では苦土石灰でのペーハー調整が必要です。

・予めツルは3分の2を残して切り戻しておきます。

・深めの穴を掘ります
長い根なので直径40cm、深さ50cm程度、根鉢の2倍ほどの穴を掘ります。 
底のほうの土に水はけが悪いならパーライト、硬い土ならピートモスや腐葉土を混ぜます。堆肥か完熟牛糞をショベルに大盛2杯くらい入れ、よく混ぜます。その上に掘りあげた土を半分くらい埋め戻します。

・1~2節埋まる深植えに
根鉢を崩さないようにして鉢から抜いた株を植えつけます。後ろにトレリスを立てます。
トレリスの半分程度の高さまでツルを誘引、ビニールタイで固定します。

・たっぷり水を与えます
大粒の緩効性化成肥料5粒を株元に置き肥したあと、たっぷり水を。