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11月の庭木のお手入れ

1. 11月の庭木と管理
紅葉が美しい季節です。紅葉は日を受けると一段と美しく、中でも夕日に映えます。 落葉樹は紅葉の後葉が散って休眠に入り、移植シーズンになります。繁りすぎた常緑の広葉樹の剪定をする季節です。針葉樹ではもみあげをしましょう。 実りの季節、とりまきをして増やしてみましょう。
2. 落葉樹の移植の適期です
カイドウ、ウメモドキ、ウツギ、カエデ、ムクゲ、ヤマブキ、モクレン、ムラサキシキブ、レンギョウ、フジ、ノウゼンカズラなど落葉する広葉樹やツル植物などは、移植や鉢植えの植え替えにちょうどよい季節です。 葉が落ちた木の移植には、一般的には根鉢を作りません。根をたくさん残すように大きく掘り取るのがコツです。モクレンの仲間やフジはとくに根を切らないように気を付けましょう。 植え付け時に埋め戻した土がドロドロになるまで、植え穴に水をたっぷりと入れること(水ぎめ)を、忘れないようにしてください。 一方、常緑樹を移植する時は根鉢を作ります。根回しに期間が少し必要です。来年に移植を予定しているなら、落葉樹も根を予め切っておくと失敗がありません。
3. 常緑広葉樹の剪定は毎年少しづつ、
落葉樹の剪定は花芽に気を付けて カシの仲間やモチノキ、モッコク、ツゲ、キンモクセイ、サンゴジュ、タイサンボクなどの常緑広葉樹は、夏を越すといつのまにか生い茂っています。そのままで何年も過ごすと周りに日陰を作ってしまったり、強剪定をするために樹形が整わなかったりしますので、毎年少しづつ剪定をするようにしましょう。 ヤツデやアオキは若い幹が根元から出ていたら、古い木質化した幹は根元から切り捨てて更新します。 落葉樹では来年の花芽がもうできていますから、剪定するならば十分に気をつけて下さい。花芽は葉芽よりふっくらと大きいので見分けがつきます。 カエデやハギ、ムラサキシキブなど多くの落葉樹では、根元に近い枝の付け根で剪定をしましょう。枝先で剪定すると細かい枝がたくさん出てしまいます。
4. 樹木のタネをまいてみましょう
マンリョウ、ウメモドキ、ムラサキシキブ、マユミ、ピラカンサ、ハナミズキなどの完熟した実を採り、果肉を洗い取ってからタネをまきます。 タネを乾燥させないのがうまく発芽させるコツです。 まき床には小粒の赤玉土や鹿沼土を使いますが、風通しのよい木陰に直まきするのも簡単でいいですね。タネの厚みの2~3倍の土で覆っておきます。 このように熟した実を採取してすぐにまく方法を「採りまき」といいます。ドングリも採りまきすれば来春には芽が出ます。