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お庭に小鳥を呼んでみましょう

冬は花が少なくて庭がさびしくなりますが、小鳥を呼び寄せるには絶好の季節です。
木々の葉が落ちて見通しがよくなるので鳥の姿も見つけやすいですし、自然のえさが少なくなる冬の間はえさ台にもたくさん集まってくれます。
小鳥が楽しげにえさをついばむ姿を眺めたり、鳥の声に耳をすましたりするのは、とても楽しいものです。

おなじみのすずめやムクドリ、ヒヨドリやハトばかりでなく、最近は、本来は山に暮らしているいろいろな小鳥が都会のまんなかにも進出してきています。黒と白の横縞模様のシジュウカラ、ウグイス、メジロ、ちょっと大型のオナガ、飛び立ったときに白い羽がきれいなセキレイなど。それから、東京でも湾岸近くでは、ペットから野生化して繁殖したという、インドネシアの緑色の大型インコの群れも見られます。

お庭に実のなる木があれば、冬にはいろんな鳥が集まります。赤い実がきれいなピラカンサや原種系のバラの実、センリョウや南天、ハナミズキや紫式部など。これらは色が鮮やかなので冬のお庭の賑わいも作ってくれる上に、鳥も集めてくれます。スペースがあれば、1、2本植えておくといいですよ。ナツヅタの葉の付け根につく目立たない実、柿、街路樹に多いエンジュなど実のつくものはほとんど、鳥の好物です。

木の実がなければ、えさを用意すれば鳥たちはすぐに集まってきます。市販のバードフィーダーなどを、リビングルームからよく見える、猫の手が届かない場所に取り付けます。えさはみかんやりんご、パンくず、お米などを角切りにしたもの、ひえ・コーン・ひまわりの種、牛脂など。えさ台は木の枝や軒下につるしたり、ベランダの手すりに固定してもいいですね。容器は市販のものでなくても、金網を筒状にして吊るしたり、春までお休み中のハンギングバスケットや浅鉢を使ってもいいです。
雨にぬれたり腐敗したりしないよう、こまめに手入れもしてくださいね。

海外の園芸雑誌にこの時期必ず出るのが、「小鳥用のリース」の作り方。リースの土台にもみのきの枝をさしてベースを作り、姫リンゴやみかん、レモンを輪切りにしたもの、クリスマスホーリーなどの赤い実をきれいに飾ります。ドアの外にかければ、クリスマス用の装飾にもなり、小鳥も集まるということで、おしゃれですよね。