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秋植え球根のダブルデッカー植え

秋植え球根の植えつけ方法として人気のダブルデッカーは、大きめのコンテナに、開花期の異なる品種を2段に植えこむ方法です。たくさんの花が咲き、ボリュームのある鉢植えが作れます。はじめての方のためにご紹介します。

最初に、大きな鉢と培養土、植え込む球根を用意します。10号鉢(口径30cm、高さ20cm以上)なら球根30球くらいが目安です。重くなるので、素焼き鉢よりもプラ鉢や木製鉢の方が扱いやすいです。

球根の品種選びは、まずは開花期を確認します。
「早生」「中生」「晩生」と表示のある場合、それぞれ、2~3週間くらい開花期がずれます。一緒に咲かせたいもの、ずらしたいものを選んでいきましょう。
一緒に咲かせるものは草丈をみて、バランスよく配置を決めます。うまく組み合わせれば、1鉢で2ヶ月近くさまざまな花が楽しめます。
クロッカスとヒヤシンスは殆ど早生ですが、チューリップは早生から晩生までいろんな種類があるので、ダブルデッカーにはぜひ活用してください。

培養土は水はけの良いものを選びます。重ね植えするので、排水は大事なポイントです。用土には元肥としてマグァンプKなどの緩効性肥料をまぜます。鉢に用土を3分の2くらいの高さまで入れ、チューリップ、ヒヤシンス、水仙など、大きい球根を並べ、球根の頭がちょっと出るくらいまで土を入れます。この上に、2段目としてムスカリやクロッカス、スノードロップなどの小さな球根を並べます。この時、球根が上下に重なっても大丈夫。上手に隙間を見つけて芽を伸ばしていきます。
球根を植えたらさらに土を入れ、2段目の球根が隠れるようにします。一番上には、パンジーなどの冬~春咲き花苗を植えこんでもいいですね。最後にならした土の高さが、鉢の縁から3cm以上下になるようにして、十分なウォータースペースをとります。最後に十分に水やりして作業完了。
冬の間は戸外の日当たりのよい場所で管理し、土の表面が乾いたら水やりします。
春にはとても豪華な鉢植えが楽しめます。