栽培ガイド

秋のハーブの収穫と貯蔵法

秋になると、夏の間元気のなかったハーブもまた一段と成長をはじめます。
よく繁っている季節は使用のたびに摘み取ればいいのですが、冬用には、今のうちに収穫して保存しておきまましょう。
品種ごとの適した保存方法を少しご紹介します。

■乾燥させるもの…セージ、ローズマリー、ベイ、タイム、ミント、カモミールなど。これらは乾燥させても香りが変わらないので、たくさん繁っているときに刈り取り、風通しのよい場所で乾燥させます。枝ごと切りとって逆さにつるすと簡単。よく乾いたら空きビンなどに保存を。すぐに使えるように、茎をしごいて葉だけ(カモミールは花だけ)を保存すると便利です。



■冷凍させるもの…パセリ、チャイブ、タラゴンに適しています。みじん切りにして小さな密閉容器や冷凍用のジップ付きビニール袋にいれ、冷凍庫へ。
保存の難しいバジルも、オリーブオイルを表面に塗って同じように冷凍すれば、必要なだけ砕いて使うことができます。



■酢漬け・油漬け…ディルやタラゴンをワインビネガー漬けにすると、ドレッシング作りに重宝します。チャイブはバターに練りこめるのもよい方法で、ステーキに添えると風味豊かです。バジルはオリーブオイル漬がおすすめ。ただし、漬けたままでは油が傷むので、1週間位で葉は取り出し、香りの移った油を利用します。

秋はまた、ハーブの種まきにもベストシーズンです。
寒さに弱いレモングラスやバジル、スィートマジョラムを除く殆どの品種が種まき適期。
また、挿木もできます。小枝をとって湿らせた赤玉土に挿し、ビニールでおおって保湿すれば2週間ほどで根が出ます。寒い地域にお住まいの方はハーブの冬ごしが心配ですよね。小さな苗木をつくり寄せ植えにして室内にとりこんでおくと安心です。