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ハーブの寄せ植え

ハーブティーやお料理に、用途の多いハーブですが、1種類を1鉢ずつそろえるとなると場所をとって管理も大変です。そこで大きめの鉢に寄せ植えをしたい、と思われる方も多いですよね。
ところがハーブは品種により性質がさまざま。
乾燥を好むもの、嫌うもの、寒さに強いもの、弱いものなど栽培環境も異なるので、似たもの同士を組み合わせることが大切です。

そこで今回はおすすめの組み合わせをご紹介します。

まず、寒さに強く、多湿を嫌うもの。これからくる梅雨の季節以降の高温多湿をもっとも嫌うグループです。代表的なハーブはほとんどこの中に入ります。
ラベンダー(特にイングリッシュ、ストエカス、デンタータ系)、ローズマリー、タイム、コモンセージ、サントリナ、オレガノなど。
なるべく水はけのよい土に植え、日当たりと風通しのよい場所で管理します。
寄せ植えはあまりぎっしり植え込まないこと。ローボールのように口径が広い鉢を使うとよいでしょう。

いずれの品種も、梅雨の前に収穫・刈り込みを行い、枝がすいた状態にして蒸れを防止するとよいでしょう。
水切れには強いので、毎日水遣りできない人にはおすすめ。
雨に当たった後に蒸れやすいので、雨の時期は軒下に避難させます。
サントリナは花が咲いたら必ず刈り取ること。そうしないと花後枯れることがあります。

次に、寒さに弱く、比較的湿り気のある場所を好むもの。
バジル、ヘリオトロープ、レモングラス、ピナータラベンダーナスタチウム、ニオイゼラニウム、フルーツセージ、チェリーセージなど。
草丈が高くなるレモングラスを中心にして、ヘリオトロープやナスタチウム、四季咲きのピナータラベンダーを寄せ植えしてもきれいです。
これらも日当たりのよい場所におきますが、水切れさせないように管理します。ナスタチウムとバジルは1年草なので秋までに枯れますが、ほかのものは寒くなってきたら明るい室内に。

さらに、寒さにも多湿にも比較的強いもの。一番管理しやすいグループです。
キャットミント、ミント類、レモンバーム、フェンネル、ベイ、フレンチタラゴン、ワイルドストロベリーなど。
ベイは本木で大きくなるのでこれを中心に、周囲にタラゴンやキャットミントを配して、鉢の縁にはワイルドストロベリーを植えるときれいにまとまります。
ミントは強健すぎて寄せ植えにするとほかの品種が弱るほど繁茂するので、寄せ植えは適しません。鉢を分けて栽培します。
水はけのよい土に植え、日当たりのよい場所で管理します。
ただし、夏の水切れには注意してください。
冬の寒さに当てたほうがよい品種が多いので年間をとおして戸外で管理しましょう。