栽培ガイド

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8月のバラのお手入れ

1. 酷暑を乗り切るお手入れ

先月に引き続き、水不足に注意しましょう。ハダニ、黒点病にも要注意です。

秋にもまた花をつける四季咲きや返り咲きの品種には、夏の間に消耗した株の体力回復を図るため、夏の元肥えを施します。
株元から30cmくらい離れたところに円形に浅い溝を掘り、そこに骨粉、油粕などの有機質肥料を1株あたり500gほど入れ、土をかけて水をたっぷり与えます。
一季咲き品種には不要です。

春に植えた新苗ももう一人前の成木に育っているはずなので、夏からは通常の株の手入れと同様にします。

2. 夏の剪定
一季咲き品種以外の秋にも花を咲かせる品種にとっては、夏の剪定が重要な作業となります。
少し暑さの和らぐ8月下旬頃を目安に行いましょう。
ポイントは、あまり枝葉を減らしすぎないよう、冬の剪定よりも浅めに行うことです。

3. ハイブリッドティー、フロリバンダ
まずは枯れ枝やふところ枝、込み合ったところなど不要な枝を根元から取り除きます。それから樹形を整えるように、株の大きさが全体の3分の2くらいになるよう剪定します。
外向きに出ている5枚葉の上で、なるべく充実した芽がある場所の上にはさみを入れるようにします。
フロリバンダはハイブリッドティーよりも浅めに剪定します。

4. オールドローズ(返り咲き、四季咲き品種)
夏の間ぽつぽつと返り咲いている品種は、花後で切るだけ早く花がらを切り取ります。新しく伸びたシュートは夏の終わりに枝先を摘む程度にします。花後にわきから伸びた枝は、元の枝の春の花と同じ高さくらいの位置で切っておきましょう。

5. イングリッシュローズ
モダンローズとオールドローズの交配品種なので、品種によりどちらの性質を強く受け継いでいるかが異なるため、品種ごとに異なった剪定法となります。基本はオールドローズ同様に、花がらを摘み取り、込み合った枝を間引く程度とします。

6. つるバラ
2年続けて花を咲かせた3年目の古い枝は夏に思い切って根元のほうから切り取ります。そこからさらに新しい芽が出れば、まっすぐ伸ばしてフェンスなどに仮止めします。