栽培ガイド

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バラの植え方とお手入れ(オールドローズ)

オールドローズは樹形により3タイプに分類され、お手入れ方法が異なります。

・ブッシュローズ
株立ち性で自立し、丈が低い。四季咲が多く、日当たりのよい場所に植えます。当年に伸びた枝の先端に開花するので、花がらをこまめに切ります。冬剪定は古枝を付け根から切り、伸びた枝も新芽の上で刈り込みます。

・シュラブローズ(半つる性)
樹木などに覆い被さるように伸びます。一季咲きが多く、前年に伸びた枝の先端に開花するので、冬剪定で強く刈り込まないようにします。フェンスなどに誘引し、自然な樹形を生かします。植え付けから3年は剪定不要です。

・クライミングローズ(つる性)
樹木やトレリスに絡みつくように伸び、フェンスや壁面にも向きます。一季咲きが多く、日の当たる方向に枝を伸ばすので、多少根元が暗い場所でも植えられます。前年枝に開花します。冬剪定で古い枝を切除し、前年に伸びた枝をトレリス等から外して整理し、形よく誘引しなおします。花後は花がらを摘み、その後に伸びる新梢を大切に管理します。

栽培は1日3時間以上日のあたる場所で。元肥として堆肥、乾燥牛ふん、骨粉等を十分入れます。鉢植えは大苗で10号を目安に、赤玉土6、腐葉土4の混合土で肥料は混ぜずに植えます。ポット苗はポットの土を崩さず植え付けます。露地植えは50cm四方の穴を掘り、肥料を混ぜた土を半分位戻し、堀り土を重ねた上に植え付けます。支柱を立て、たっぷり水遣りします。根まきの場合は根を広げて植え付けます。鉢植えは固形肥料を月1回置き肥し、10日に1回薄めた液肥を施します。

春・秋はうどんこ病が発生しますので、ミラネシン等で消毒します。発生後より予防のほうが効果があるので定期的に散布します。病気が発生した枝葉は切り取ります。アブラムシ、ハダニなどは専門薬で駆除します。6~10月の黒点病はTPN剤で月2回消毒します。夏には伸びた枝を軽く切り戻し、冬の半量を目安に施肥します。花がらはこまめに切り取ります。
12~2月に寒肥を施します。根元の周囲を深さ30cmほど掘り、堆肥バケツ1杯、骨粉・油粕を合計800g入れて埋め戻します。1~2月に冬剪定と枝の誘引を行います。鉢植えの土替え(植え替え)は年1回、12~2月に行います。