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最終更新日:2024/05/21
12月の庭木のお手入れ
12月の庭木と花木
サザンカの花びらが散り敷く、美しい季節です。
木枯らしが何度か吹いて、師走に入ると落葉樹はほとんどが葉を落とします。今年は早く寒さがやってきたので、落葉が例年よりだいぶ早いようですが、家の中と同様、庭の年末の大掃除をして、すっきりと新年を迎えましょう。
- 水やり:
- 地植えは特に必要ありません。
鉢植えは鉢土が乾いていたら、暖かい日の午前中にたっぷりと与えます。 - 施 肥:
- 落葉樹には寒肥をほどこす時期です。
常緑、落葉樹を問わず、春早く花を咲かせるマンサクやロウバイなどにも忘れず施肥しておきましょう。
庭なら落ち葉や台所の生ごみを堆肥にし、枝先の下あたりを目安に穴を掘って埋めるといいでしょう。
鉢植えには、乾燥した鶏ふんや油かすなどの緩効性有機肥料を鉢の縁に入れておきましょう。
植物の様子を見ながらじょうろで丁寧に。
落葉樹の剪定、整枝
落葉樹は葉が落ちて枝ぶりがよくわかるようになりました。
夏ごろまでにおこなった剪定がうまく行かなかったものを調整するのによい時期です。
夏までにおこなった剪定が強すぎた場合は、切り口から何本も小枝が出ています。
内側に向かって伸びた枝(ふところ枝)や、まっすぐ上に伸びた枝(立ち枝)は、付け根から切り落としましょう。
枝を切ったあとが切り口から下が枯れているのは、枝を長く残しすぎたためです。残した枝や芽の少し前まで切り戻します。
切り口のすぐ下の残した枝が枯れてしまっている場合は、深く切りすぎたのです。
この場合は、前回に残そうとした枝と同じ向きの枝を探して、そのすぐ上まで切りなおします。
切り口はきれいに削り、太い枝なら保護剤を塗布しておきましょう。
低木のハギやヤマブキなどは枯れた地上部を地際で剪定します。
アジサイも背が高くなりすぎたなら、切り戻しておきましょう。
広葉常緑樹の剪定をする場合は、樹形を整える程度にしましょう。
あまりつよく剪定すると寒風が入り込んだり、水分の蒸散が大きくしおれたようになることがあります。
花芽を切り落とさないように
落葉樹の剪定で注意が必要なのは、すでに出来ている花芽を切り落とさないようにすることです。
一般に花芽は、葉芽に比べて大きくふっくらしているので区別がつきます。フジは今年の短枝の葉腋についているので、気をつけてください。
マツのもみ上げ、針葉樹の古葉落し
マツは日当たりを好みます。葉が繁りすぎると下の方に日が当たりにくくなるので、葉を整理してやるのがもみ上げです。
もみ上げをする前に、枯れ枝やふところ枝、込み合った部分の枝を枝抜きしておきましょう。
次に、古い葉や傷んだ葉は触れるだけで落ちますから、まずこれを落としてしまいます。
そのあと、枝先から3、40本葉を残して葉を取り除きます。強くしたい枝は葉を多く残し、抑えたほうがよい枝は多く抜くようにします。
葉は付け根を枝元の方へ押すと、枝の皮に傷をつけずに簡単に葉が取れます。
イブキやヒバも古い葉を落としてやりましょう。
作業には手袋を忘れずに。
広葉落葉樹の移植で気をつけること
先月、落葉樹の移植時の掘り取り方について書きました。
掘り上げる時、枝も整理しますが、カエデ、コブシ、ムラサキシキブなどを枝先で切ると、細い枝が何本も出て樹形が乱れます。
枝は思いきって付け根から切り落とすのがコツです。
鉢植えの広葉樹の植え替え、庭への植えつけの適期
アジサイ類、カエデ類、カイドウ、シモツケ、シャクナゲ、ツツジ類、ヤマブキなどの鉢植えを植え替えましょう。
用土はこれまでのものと同じ構成にします。
植え替えたら、寒風が当たらない日だまりに置き、常に湿り気を保つように水やりをします。
庭植えなら、アカヤシオやミツバツツジなど落葉するツツジ類、コデマリ、ヤマボウシやハナミズキ、カエデなどの植えつけに丁度よい季節です。
病虫害退治は今のうち
冬期に病原菌や虫の卵を根絶しておくと、春以降の病虫害発生を少なくできます。 カイガラムシ退治も今がチャンスです。
ブラシなどでこすり落としましょう。
石灰硫黄合剤を2~3週に1度、2回程度散布するとよいでしょう。
また、落ち葉の中でこっそり越冬するものがいます。落ち葉は放置しないでかき集めて焼却するか、土中深く埋め込んでおきます。
害虫だけでなくうどんこ病の防除にもなります。