栽培ガイド

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9月全般

1. 涼しさとともに園芸シーズンが…

今年の夏は、関東から北は台風による雨が多く、西は暑さで雨不足となりました。昨年に比べると秋の到来は少し早めかもしれません。9月も半ばを過ぎると、昼間は真夏なみでも朝夕の気温が下がりしのぎやすくなります。また夏と秋の変わり目の秋雨前線のために、雨が6月に次いで多い時期です。
ようやく植物も一息つける気候になって、一時生育を休止していたものも再び勢いを盛り返してきますし、逆に生長を終えるものもあります。
こうして、下旬にはいよいよ秋の園芸シーズンがやってきます。


2. 台風対策を

今年は7月からもう何度台風に見舞われたことでしょうか。
台風が日本によくやってくるのは二百十日とか、二百二十日だと言われていますのに……。
でも、9月が台風に気をつけないといけない季節であることに違いありません。強風や大雨で植物が傷めつけられないよう、準備を怠らないようにしましょう。


3. 秋まきの草花や野菜の種まきは時期を失わないように

春から夏にかけて咲いた一年草のタネを採取しましょう。
秋に種をまく草花や野菜は、苗の状態で冬越しするので、本格的な寒さが来る前に寒さに耐えるだけの大きさに育てておく必要があります。
それぞれに発芽適温が違いますが、気温が下がってきたら遅れず種まきできるよう、計画をたててタネや球根を入手し、準備を万端整えておきましょう。
初冬に花を咲かせるパンジーやビオラなど、春までに大株にしたいルピナスなどは9月中旬までにタネまきしておくようにします。
ただし、気温が高いとうまく発芽しないものもあります。それらは10月上旬が適期となります。


4. 水やりを調節

夏の盛りには朝夕水やりしても足りませんでしたが、気温が下がり、日が短くなってくると鉢土が乾かなくなります。夏と同じ調子で水やりをしていると根ぐされを起こすものもあります。
土の乾き具合をよく観察し、水やりの回数や量を徐々に減らします。
また、夏の水やりで固くなった鉢土の表面をやわらかくしてやり、水が浸透しやすいようにしておきましょう。
割り箸やフォークなどで表土を軽く刺して、土をほぐすようにしてあげるとよいでしょう。 


5. つるものの観葉植物、常緑樹の姿を整える時期

夏の間に茎が伸びて草姿が乱れてしまったつるものや、徒長したり樹冠から飛び出た枝を切り詰めて形を整える時期です。


6. 秋の植えつけ、植え替え

関東以西だと春とともに9月下旬から10月はじめが適期です。
春より秋の方が適する植物もありますから、このチャンスを逃がさないようにしましょう。