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10月の草花のお手入れ

1. 10月の草花

気温が下がり、だんだん日が短くなってきました。
カランコエやポインセチアなどは日照時間が12時間を切ると花芽を作り始めます。
10月はまた、秋咲きの花が咲きそろって華やかな季節です。
夏に休んでいたものでも、再びさかんに咲き競うようになるものもあります。
でも、花が終わったならすぐに抜き取りましょう。
冬から春にかけて咲く花の苗を準備したり、初夏の大型の花の植えつけ時期なのです。花が美しく咲いているとつい先のことを忘れて手入れや管理に追われがちですが、次の季節に向けての秋の作業の適期は短いので、時期を逃がさないようにしなくてはなりません。


2. 10月の草花の管理

水やり:
鉢植えの原則は鉢土の表面が乾いたらたっぷり。
気温が下がってくるときですから、乾きにくくなります。
気温が20度くらいで多湿となると根ぐされや灰色カビ病が発生しやすいので、やりすぎは禁物です。

施 肥:
ポインセチア、カランコエ、クジャクサボテンなどにはいりません。
下葉が黄色くなってきたら肥料切れです。花を咲かせつづけているペチュニアやインパチェンスなどには速効性の液肥をやりましょう。

病害虫:
灰色カビ病が発生しやすい時期です。
多湿を避け、花がらや枯れた葉をこまめに取り除いて清潔にしておきましょう。     


3. 暑さが嫌いな秋まき1年草のタネまき適期

スイートピー、ポピー、ストックなど、高温が嫌いな草花は10月になってからタネをまきます。適期は短く上旬のうちです。
スイートピーはまく前に1晩吸水させますが、もし膨らまないのがあれば、タネの皮に切れ目をいれてからまくのがコツです。
9月にまき忘れたものがあったら、大急ぎでまきましょう。
上旬のうちならまだなんとか間に合います。 
また、春、気温上昇とともに急激に伸びて草姿の乱れるネモフィラなどは、わざと10月に遅らせてタネをまいてコンパクトな姿で花を楽しむのも1つの手です。
  

4. デルフィニュームなどの植えつけ

デルフィニューム、ジギタリスなど、初夏に咲く花で大きく育てて豪華な花を楽しむものは、早めに苗を植えつけて、寒さのくる前に根を十分に張らせるようにしておきましょう。


5. プリムラ・ポリアンサなどの株分け

大株になっていたら、できるだけ早めに株分けしておきましょう。
鉢の大きさは株より2,3cm大きい程度に止めます。大きすぎると過湿になりやすく、根ぐされの原因になったり花芽がつきにくくなるからです。
シュウメイギク、セントポーリア、ベルフラワーなども株分け、鉢替えをしましょう。
キャッツテールは冬越しするなら根と枝を半分に切り詰めてから植えかえます。