栽培ガイド

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7月の作業

お庭には出にくい季節ですが、雨の間に夏の準備もしましょうね。

秋植え球根の堀りあげと保存

春に花を咲かせた球根。花がら摘みをしてメンテナンスしてきたものは順次葉が枯れてきます。土の中では球根が十分に太っているはず。
地上部が枯れたものからほりあげて、土を落として陰干しし、冷暗所に保管しておきます。9月を過ぎたらまた植えつけましょう。
ゆりの球根は乾燥に弱いので、掘りあげずに夏越しするか、掘りあげた後にすぐ植えつけてください。

鉢植えにしてあった場合は、いったん空いた鉢もよく洗い、日光にあててよく乾燥させてから次の草花を植えつけます。小さな鉢なら煮沸消毒しましょう。病気の発生を減らすことができますよ。

夏越し対策

先月に引き続き、蒸れや暑さ対策として、ハーブ類の枝透かしや思い切った剪定を行います。
開花中のペチュニアやインパチェンスは雨に弱いものが多いので、なるべく雨のあたらない軒下などで管理し、咲き終わった花柄や枯れた葉をこまめに摘み取り、根元も草取りや枝数を減らして空気の通りをよくして、清潔にすごさせましょう。ペチュニアはどんどん枝が伸びますが、3分の1くらいを目安に長さを少しずつ変えながら切り戻しすると、またこんもりしたきれいな姿に戻ります。

梅雨があけたら一転して乾燥防止対策も必要です。乾燥に弱いのは、たとえば果樹ではブルーベリーや木いちごなどの小果樹類。ハーブではバジル類、ナスタチウム、ヘリオトロープ、レモングラス。
また、クレマチスや根の浅いアザレアもそうですね。高温期になって水切れの状態が数日続くと枯れてしまう場合も多いので、要注意です。
鉢植えの場合は毎朝欠かさず水やりし、地植えならしおれない程度の間隔を保ちます。根元に敷きわらをして地面からの蒸散を防ぐのも有効です。

コスモス、葉牡丹の種まき

春はやく種をまくと徒長しがちなコスモス。この時期に種をまけば小型な株になり、秋口から美しい姿で開花し始めます。マリーゴールドも同じくまきどき。また、お正月や冬の花壇・寄せ植えに欠かせない葉牡丹も今がまきどきです。ほかにも、アゲラタム、ダイアンサス、ニコチアナ、
サンビタリア、サルビアなどが種まきできます。秋から春先の花々の準備は今からはじめましょう!

クリスマスローズの種とりと種まき

春の開花後のクリスマスローズ、花期が長いので、花柄を摘まずそのままにされていた方も多いのではないでしょうか?
花の中には種ができていますので、ぜひ種からの栽培にチャレンジしてください。クリスマスローズは交配によりいろいろな花色のものが出現します。自分だけのオリジナル品種を作り出す楽しみもありますよ。種から育てると、開花までは2~3年かかりますが、お庭の片隅に植えておけば、
それほど手もかかりません。
さて、種のとり方ですが、花のなかを見ると、子房が大きく膨らんで茶色になっています。はじける前に花茎ごと切り取り、種を取り出します。
乾燥させないように、砂やバーミキュライトと一緒にフィルムなどの容器に入れ秋まで涼しい場所に置くか、破れたストッキングを袋状にして種を入れ、お庭の片隅に埋めておきます。
9月ころになったら取り出し、浅めの鉢に赤玉土を入れて種をまき、1cmほど土をかけて土が湿った状態で管理します。1月頃には発芽しますので、春先になったら移植し、秋にはお庭などに定植して育てましょう。

オキザリスなど、秋咲き球根の植え付け

オキザリスは寒さに強く、11月から5月ころまで花を咲かせてくれる冬花壇の貴重な存在。球根の植え付けは7月~9月が適期です。
ヒガンバナの仲間のリコリス、ダイヤモンドリリー(ネリネ)も8月頃から植え付け期。どちらも植えてから2ヶ月足らずで花が楽しめ貴重な球根草花です。