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インテリア・ガーデニング ~寒がりさんの越冬と種まき~

気温が下がり、お部屋のなかでの暖かい飲み物にほっとする季節になりました。苗や球根の植えつけ、剪定、マルチングなどの園芸作業とともに、寒がりな植物を室内に取り込む時期でもあります。

冬の間、日あたりのよい窓ぎわをすっかり占領されてしまいますが、植物たちをじっくり観察できるよい機会です。カーテンの開け閉めのたびにふっと香る葉っぱの香りもよいものです。レモンの木は、葉っぱ自身もかんきつ系のさわやかな香りがします。

センテッドゼラニウム、レモン、レースラベンダー、デュランタ、まだ小さい月桂樹の株などなど。ベランダや庭を見回して、耐寒性のない植物をピックアップして取り込みます。
ゴールドクレストは外に出したままでも大丈夫ですが、これからの季節、室内に入れると、クリスマスツリーがわりになるし、葉が良い香りを放つので、素敵な存在になります。

取り込む前には、泥のついた鉢をきれいにふき、雨風で汚れた葉っぱもきれいにしてあげましょう。
冬の間室内に入れる植物の鉢は、あらかじめ統一感のあるものを選んで植えておくとよいです。デザインの似たもの、素材の同じものの大小が並ぶと、整然と見えます。冬の間、鉢に囲まれてゴチャゴチャ感が…というのもありません。

レモンやゴールドクレストは、少し大きめの鉢に植えます。室内の観葉植物も同じ鉢にすると、部屋全体を統一できます。
大きめのテラコッタに土を入れると、思いのほか重くなるもの。お掃除のときにラクラク動かせるよう、コロのついた台に載せておくと便利です。

では、すでに庭に植えつけてしまっているものは、どうすればよいでしょう。そういうものは、簡単で安価なプラスティック鉢に移し替え、鉢カバーに入れて室内に置けば、見栄えが悪くなりません。鉢カバーなら、冬以外の間はガラスの器を中に入れて花びんがわりにしたり、小物を入れたり(テレビなどのリモコンを入れても)、いろんな使い方ができます。
 
もちろん、種まきも楽しめます。ちょっとつまんでサラダに使えるような、食べて楽しめるものをまいてみましょう。
種まき時の注意点はひとつ。暖房をつけた冬の室内は乾燥気味なので、種まきした土が乾きすぎないようにすること。鉢にラップをかけておいてもよいです。しばらくは見た目が悪くなりますが、発芽するまで、ちょっとの間だけガマン。芽が出そろった様子もかわいいです。

ところで室内に取り込む時の受け皿は、水を通さない素材(ガラスやプラスティックなど)でできた受け皿を使うようにしてください。スタンドを置いたり、シートを敷くのでも安心です。
たとえ晴れた日の昼間、庭で水遣りをすませ、水が切れて鉢底から出ないようになってから置いても、素焼きは湿気を保有しているものなので、畳の上に置いたりすると、あたたかいお部屋のおかげで数日後には畳にカビがはえてしまったり。ということもありますので、要注意です。