栽培ガイド

単語で探す

イタリア・ファーメン社のイタリアントマトシリーズ





サンマルツァーノの本場で生まれた、サンマルツァーノのスーパートマト。



イタリアを代表するトマトといえば、細長い形のサンマルツァーノ種が有名で、本場の味として珍重されています。ところがこのトマトは、栽培土壌が変わると味が変わってしまったり、病気に弱かったりしました。そのため、日本国内で栽培しても現地の味を再現することが難しいとされていました。

そこでイタリア・ナポリの老舗種苗会社・Farmen社のレナート社長とナポリ大学農学フルシャンテ博士が協同で15年の歳月をかけて作り出した画期的なシリーズがこのトマトです。

世界で始めて交配親(両親)がどちらもサンマルツァーノ種であり、どんな場所で栽培してもサンマルツァーノの味となり、しかも病気に強いF1種が誕生しました。日本中どこで栽培しても、サンマルツァーノの味がお楽しみいただけます。





塩とオリーブオイルだけのシンプルな調理法でも、魚や肉でダシを取ったような動物性のたんぱく質に似た旨味とこくがあり、甘みと酸味のバランスの取れたトマトソースができます。調理時間は5分ぐらいなので非常に簡単です。低カロリーで、加熱することによりリコピン、ベータカロチンなどの栄養価は倍増され体内に吸収されやすい栄養素に変化します。

現在、下記の4品種が発表されています。



○レッドマジック(Red Magic)

果実の重さ80~150gと大実タイプの料理用トマト。実の長さは4~6cmです。細長い形で、煮込みやグリル、トマトソースに最適です。加熱すると格段においしくなるのが特徴です。生育旺盛で夏取り用の調理用イタリアントマト。草丈は高性です。果実に旨味を蓄積するため、熟すのは遅めです。


→レッドマジックを購入する




○ベビードック(Baby Doc)

小型のロングタイプの料理用トマト。果実は平均80g。草丈は35~40cmと低く、支柱も不要な地這いタイプ。ベランダでも楽しめるトマトとしておすすめです。長さ約3.5~4cmの真っ赤な実がすずなりになります。調理用、オリーブオイルと塩サラダ専用。生育旺盛な夏どりトマトです。


→ベビードッグを購入する



○サンマルツァーノロンド

肉厚で実が硬い(水分が少ない)のが特徴。果実は平均60g、実の直径は2.5cm前後です。スープ、ミネストローネなどでトマトの形を残したいときに使い勝手がよくトマトの形が残しやすいトマトです。草丈は65~70cmとコンパクトで支柱も不要な地這いタイプです。


→ロンドを購入する



○ビリアルディーノ(Biliardino)

生食用のミニトマト。味にこだわって育種された品種です。白身魚と貝類をトマトやオリーブと一緒に水で煮込んだイタリア料理「アクアパッツァ」用にたいへんおすすめです。


スープ、ミネストローネなどでトマトの形を残したいときに使い勝手がよくトマトの形が残しやすいトマトです。とろとろに煮込むとピザに良くあいます。フランスパンをカットしてトースターで焼き、にんにくの切り口をこすりつけてこのトマトのスライスをのせ、塩とオリーブオイルをかけただけのシンプルな食べ方もおすすめ。もちろん、生でサラダやピザにも利用できます。

草丈2mにもなる高性タイプで、果実は20g前後、実の大きさは2~3cmです。



栽培方法

大型の鉢(50リットル以上)、畑のどちらでもOK。苗はポットの状態で一花咲いてから植付けしたほうがよいです。


肥料元肥は窒素分はひかえめで燐酸、カリの多目の元肥を入れてください。カルシュームを非常に必要なトマトで、欠乏症になるとしりぐされ病になります。


窒素肥料ははじめの実をつけてから株元に化成肥料を10グラムほど収穫が終わるまでやり続けてください。窒素肥料をあげてから1間後にカルシウム肥料を株元に10グラム程度同じく月に1度やり続けてください。


雨よけは無くても大丈夫ですがあったほうが収量が多く長期で収穫できトマトもきれいです。

植え付けの深さは苗が20~30cmぐらいのものであれば株元から葉を取って10㎝~15㎝まで深く植え水をたっぶりやります。トマトの茎は土に埋まるとどこからでも根が出てくるので大丈夫です。畑などでは水をまめにやれないので、深く植えると乾きづらいので、植え付け時の失敗がありません。支柱は鉢植えで1m位、畑で2m位あれば大丈夫です。

芽かきは元から3本の枝になるようにするとバランスがよく育ちおすすめです。

防虫、防菌は市販のきひ材ニームの1000倍液を週に1度散布するとほとんど発生がありません。万が一発生した場合はキンチョール(市販のハエ蚊の殺虫剤)を30cm離して散布してください。この方法が今のところ最良と思われます。高温期に入る7月からの花にはトマトトーンを使うことをおすすめします。

トマトが色づくには気温が30度以上あるとよく5月、6月上旬は気温が低く色つくまでに1ヶ月ぐらいかかります。