栽培ガイド

毎年咲く巨大宿根草「タイタンビカス」


成長が早く、大輪の鮮やかな花を毎年たくさん咲かせるタイタンビカス。アメリカフヨウとモミジアオイの交配種から誕生した、画期的な宿根ハイビスカスです。
圧倒的な存在感と驚異的な強さ、ハイビスカスのような花姿から「巨神タイタン」にちなんで、「タイタンビカス」と名づけました。


学名:Hibiscus 'Titanbicus'
タイプ:アオイ科ヒビスカス属

○タイタンビカスの特徴
1.巨大輪の花!驚異的な成長力

2.病気に強く丈夫!毎年咲く宿根草

3.豊富な品種で景観を演出

○品種紹介
■トールタイプ(見上げるサイズ)約2.0~2.5m
ジュノー(花径25cm以上)
ウラノス(花径25cm以上)
フレア(花径21-22cm)
プレアエス(花径20cm前後)
エルフ (花径21-22cm)
イリス(花径18cm前後)
ネオン(花径18cm前後)




■ショートタイプ(扱いやすい草丈)約0.8~1.0m
ヘルメス(花径20cm前後)
シルフィード(花径20cm前後)
カシオペア(花径20cm前後)
アルテミス(花径18cm前後)
イカロス(花径18cm前後)



■キッズタイプ(コンパクトに楽しめる)約0.6~0.7m
ピーターパン(花径12cm前後)
ティンカーベル(花径12cm前後)
ウェンディ(花径12cm前後)


※性質上の比較です。実際の花の大きさは、気温、天候、植栽場所、株の生育状態などにより変わることがあります。


<植えつけ>
植える場所は日当たりさえ良ければ土質は選びません。
暑さに強いので、強い西日の当たるところでも問題はありません。
ポットから抜いた苗は、やや深く埋め込むようにすると、倒れにくくなり、翌年に株元からの発芽が多くなります。
一年で、植木のように大きくなるので、地植えの際は十分なスペース(1本につき0.5-1平方メートルを目安)に植えてください。
鉢植えなら、最低8号(直径24㎝)鉢、出来れば10号(直径30cm)鉢以上のものに植えつけると、しっかりと成長します。
植えつけたあとはたっぷりと水を与えます。背が高くなるので、植え付けと同時に支柱を立てて下さい。
伸びるにしたがって茎を支柱に結んでゆきますが、すぐに太くなるのでゆるめに結んで下さい。

<水やり>
鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えてください。
夏場は特に水切れに注意してください。一日2回、朝と夕方に与えます。
鉢の下に受け皿を引いて、水をためておくのも良いでしょう。
庭植えの場合、植え付け後、2週間程度は土の表面が乾いてきたら、たっぷりと与えますが、その後はほとんど必要ありません。

<肥料>
肥料が足りないと大きくならず、花数も期待できません。
植え付け時には、ゆっくり効く緩効性肥料を一緒に土に混ぜ込んでおきます。
鉢植えの場合、肥料切れしやすいので、生育の様子を見ながら、鉢物用肥料を追肥するか、液肥を薄めて水やり代わりに与えます。
順調に生育すると7月頃よりたくさんの花を楽しめます。

<開花期>
7月~10頃に開花します。 ※地域により開花期間が異なります。
花は一日花です。
1株で200輪以上の花を楽しめます(※植え込んで2年目以降)

<冬の管理>
タイタンビカスは宿根草ですので、翌年にはまた芽が出て、花を咲かせます。
冬には地上部が枯れた状態で茎が残るので、地際で刈り取ってください。
通常そのままで根株は越冬しますが、寒地では土寄せなどをして防寒した方が良いでしょう。
※暖かい地方では地上部が枯れずに残ることがあります。3月頃には一度地ぎわまで切り戻し、地中から新しい芽を出させたほうが元気よく育ちます。
5月のゴールデンウィークの前後に芽が出てきます。

<病害虫>
ハマキムシやアブラムシが付きやすいので注意します。植込み時や6~9月の間オルトラン粒剤を株元に撒いておくと予防できます。
付いてしまったら、園芸用の殺虫剤で防除します。

<植え替え>年々株が大きくなるので、鉢植えの場合は2年に一度植え替えます。
庭植えの場合は4~5年に一度、11月~3月の間に掘り上げて株分けすると良いでしょう。
○タイタンビカスの育て方

※クリックすると印刷用PDFファイルが開きます。