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挿木でふやそう!

梅雨時は胸おどる挿木の季節。そこで、挿木で殖やせる人気品種を少しご紹介します。

プランバーゴ(ルリマツリ):園芸ネットでも人気です。今が花盛りですが開花期が長く、切り戻してたくさん花を咲かせることができます。この、切り戻しの枝を挿木できます。

ハイドランジア(西洋アジサイ):色とりどりの西洋アジサイも今が見ごろですね。花が咲き終わった枝や花のついていない枝の、茎が緑のところを切って挿し穂にします。茶色く木質化した部分は根が出にくいので避けましょう。最近は色や花の形のバリエーションがとても広がりましたから、友達同士で挿し穂を交換して殖やす、なんていうのも楽しいですよね。

バラ:バラも挿木でよくつく品種ですが、大輪種の場合は株の成長が遅いので接木苗が一般的です。でも、時間を気にしないならトライする価値あり。
切花として販売されているものでも新鮮なうち挿せば根がつきますから、あこがれの品種を手に入れることもできますよ。また、中・小輪のつるバラやミニバラなどは挿木むきで、すぐに花が楽しめるようになります。10~12センチほどの枝を切り取り、30分ほど吸水させてから深さ4~5センチに挿します。

ハゴロモジャスミン・カロライナジャスミン:つるものだって挿木できます。今年伸びた緑枝を株元から切り取り、挿し穂にします。頂芽は除いて1節ごとに切り、バーミキュライトに挿します。クレマチスも同じ方法で。

そのほか、アイビーゼラニウム、ランタナ、ガーデニア(くちなし)、フクシア、エンジェルストランペット、ブーゲンビリア、ポインセチアなども挿木できます。
ハーブでは、セージ、ミント類、ローズマリー、フレンチタラゴン、マジョラムなど、また、レンギョウ、ピラカンサ、コデマリ、エリカなど、多くの花木も挿木適期です。

どうでしょう、なんだかいろんな品種で挿木してみたくなりませんか?
挿木の一般的なコツですが、まずは土が大切。一般の培養土に挿しては根が出る前に腐ってしまうこともあります。水分はきらさないように、でも清潔な土で、空気の通りを良くする必要があるのです。バーミキュライトや赤玉土単独か、鹿沼土・川砂・ピートモスなどを混ぜたものに挿しましょう。あるいは、観葉植物に使われるハイドロボールも適しています。また、挿す前に挿し穂を10~30分吸水させると発根しやすくなります、挿した後は明るい日陰において、朝晩水をやり、根が出るまでは決して乾かさないことも大切です。さらに、市販の植物活力剤を薄めた液であらかじめ用土を湿らせておいたり、発根促進剤を切り口に塗っておくと、成功率が高まりますよ。