栽培ガイド

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5月のバラのお手入れ

○新苗の植付け

5月は4月に引き続き、新苗(1年苗)の植付け期です。蕾がついているものも多いのですが、春の蕾は全て摘み取って株の生育に努めるようにしましょう。


○病気予防と発生時の対策

気温が上がり、病虫害が最も発生しやすい季節となりました。開花中はなるべく薬剤散布をしないほうがよいのですが、被害を見つけたらすぐに手当てをするのが大切です。

うどん粉病
バラにはつきものの病気です。少しだけであれば、病葉を摘み取ります。予防薬はダコニールですが、発生してしまったらミラネシン、トリフミン、サプロールを散布します。強健な株であれば、夏になる頃には症状がおさまります。

黒星病
葉に黒い斑点ができ、葉が黄ばんで落葉します。そのままにしておくとかれてしまう場合もありますので、直ちに手当てを。特効薬はサプロールです。展着剤を併用するとより効果的です。 

*ハダニ
肉眼ではみえないほどごく小さなダニで、葉裏に寄生します。葉の表面に細かい斑点が現れたり、内側にそって乾いたような感じになります。葉裏はくもの巣が張ったような感じになれば、間違いなくハダニがいます。普通の殺虫剤では効きませんので、ハダニ専用の駆除剤を使います。

○水、肥料、その他の手入れ

5月のバラは盛んに成長し、とても水をほしがります。鉢植えの場合は決して水を切らさないよう、注意してください。地植えの場合も5月中は水遣りを。毎朝、1株あたりバケツ1杯くらいを目安にたっぷり与えます。

成長中は速効性の液肥を定期的に追肥しますが、蕾がひらきはじめたら肥料はストップします。
また、植えつけ直後の苗には肥料は決して与えないようにしましょう。根がつかないうちは、肥料負けして枯れてしまう場合があります。

次々に開花しますが、花が咲き終わったものは花柄つみをします。放置しておくと見苦しいばかりでなく、樹勢を落としたり、次の蕾が挙がりにくくなる原因となります。花がらを摘む位置ですが、花のすぐ下の3枚葉の下までは必ず切りとります。さらに、その下の5枚葉、2~3葉のうち、外側を向いている葉のすぐ上の位置で切ると、その5枚葉の根元から外向きに新しい枝が伸びて、樹形が整います。


○バラ園に行ってみましょう

5月は各種のバラがいっせいに開花しますので、大きな公園や植物園、バラ園などではバラのショーが盛んに開催されます。ぜひこの時期におでかけになって、いろいろな品種を実際にご覧になってください。

なかなか実物の見られない珍しい品種にも出会えますし、今後育ててみたいバラを見つけるのに、とても参考になります。