栽培ガイド

4月のクリスマスローズのお手入れ

○4月のクリスマスローズ

春の花々にさきがけて冬枯れの庭を飾ったクリスマスローズ。他の花がさかりを迎える4月は、そろそろピークを過ぎます。来年も美しい花を楽しむためには、今の時期が大切です。十分に手入れをして来年に備えましょう。花茎切りをし、お礼肥えをあたえます。植え替え、株分けにちょうどよい時期でもあります。そろそろ病虫害が出始めるので病虫害の防除にも気をつけて下さい。


○花の茎の切り取り

長い間花をつけておくと株が弱ります。それに、クリスマスローズは結実しやすくて、すぐにタネをつけます。タネをとるのでなければ早めに地際から花茎ごと切り取るか、花の色が変わってピークを過ぎたら、順に花茎を取り除くようにしましょう。
特に鉢植えでは、花を長く咲かせておくと株が弱り生育が悪くなります。有茎種は、花茎が黄色くなってから切り取るとよいでしょう。


○植えつけ、植え替え

気温があまり上がらない4月下旬までにすませます。
庭植えは場所が大切。夏は明るい日陰になる、落葉樹の下などがぴったり。水はけがよいことも条件の一つです。植え付けの前に1株あたり石灰約100g、完熟堆肥2リットルを混ぜます。やや深植えにするのもコツです。風通しが悪いと病虫害が発生しやすいので、植え付けの間隔を30cmは取りましょう。根の成長が早いので、鉢植えでは少なくとも2~3年に1度は鉢替え、株分けをする必要があります。植えつけ後は水を十分に与えてください。


○株分け

植えつけて3、4年もすると株が込み合い、花の数が減りがち。新しい用土で植え替えると、またリフレッシュします。花が終わって、気温が上がらない4月下旬までに作業しましょう。
株を鉢から抜いて根鉢の古土を落とし、根を傷めないようにほぐします。1株に芽を最低2芽はつけて、ハサミなどで根鉢を切り分けます。鉢底に大粒の鉢底石(パーライト)を入れ、水はけのよい用土で植えつけます。鉢は植えつける株の1~2回り大きい深めの腰高形がよいでしょう。


○4月の管理

鉢植えの場合

置き場所:
日差しが強くなってくると葉焼けを起こします。
温度が上がって生育も悪くなるので、下旬には風通しのよい日陰へ移しましょう。

水やり:
新しい葉の充実する時期ですから、十分に与えます。
たっぷりと与えますが、鉢皿の水は捨てるようにしましょう。

肥料:
株分けや植え替えをしない株にはお礼肥えを。
カリ分の多い緩効性化成肥料を1回(6号鉢約4g)、その後は追肥として液肥を2週間に1回程度与えます。

病虫害:
新芽にアブラムシがつきやすいので注意します。
少しなら見つけ次第手で取り除きます。
防除はオルトラン粒剤を株元にまきますが、風通しをよくすることも大切です。

庭植えの場合
晴れた日が続いて特に乾燥しているときは1日1回水やりをします。その他は鉢植えの場合と同じですが、肥料は1株あたり6gほど株元に。肥料は4月下旬までにやり終えるようにしましょう。      

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