栽培ガイド

12月のハーブのお手入れ

○12月のハーブと管理

暖冬気味でも12月には霜が降ります。セージやローズマリーなどは冬でも緑の葉を保ちますが、バジルなど寒さに弱いハーブはじめ、多年生のハーブも屋外では夏の間に伸びた茎や葉が枯れてきます。
けれども、冬越しができるミント類やオレガノなどは地際に冬越しできる茎葉(冬至芽)が残ります。
ロケットやボリジ、ジャーマンカモミールなどは節間が詰まり、いわゆるロゼット状になって耐えます。
室内に取り込んで生育をしているものと、屋外で休眠状態のとでは同じ種類でも管理が異なります。

栽培場所:
レモングラスやナスタチューム、ヘリオトロープなど寒さに弱いハーブは室内の日当たりのよいところ。
その他は基本的には屋外。

水やり :
鉢植えは鉢の表面が乾き、白くなってきたらたっぷりと。
温かい晴天の日の午前中にします。
地植えは極端に乾燥するとき以外はいりません。

施 肥 :
パセリとロケット、ジャーマンカモミールは2ヶ月に1回を目安に緩効性肥料を、量を控え目に与えましょう。
他は必要ありません。   


○室内に取り込んだハーブは生育中のケアを

多年草類、常緑木本類のハーブは、窓辺に置いて十分に太陽に当て、2週間に1度は液肥を施しましょう。
比較的寒さに強いタイムやオレガノは室内に取り込むより、戸外に置く方がむしろうまく冬越しが出来ます。


○防寒対策

冬の防寒はもう終わりましたか。
まだなら、地植えで冬越しさせるレモングラスやパイナップルセージなどの株元を、落ち葉やバーク堆肥などで10cm以上の厚さのマルティングをしておきましょう。
レモングラスやパイナップルセージは地面から5~10cmで切ってもいいし、そのままの姿でも構いません。


○意外なハーブのお料理

ハーブティ、ハーブキャンディやクッキーなどの他にもハーブを使っておいしい食べ物を作ってみましょう。

・マジョラムをパスタやピザに
バジルはもうおなじみですね。マジョラムをフレッシュのまま細かく刻んで振りかけてみましょう。ピリッとしてチーズ味との相性も抜群です。

・ローズマリーをジャガイモに
ベークドポテトやバター炒めによく合います。
もちろん、ドレッシングやソーセージにもOKです。

・ボリジをてんぷらに
若葉を使いましょう。さっぱりしてビタミンたっぷり。

・ラベンダーをハーブワインに
ワインのビンにラベンダーの葉、あるいは花を入れます。
ビンをゆすって香りをつけた後、ビンごと低温で約10分ほど湯せんにします。冷めたらラベンダーをこして別のビンに移しかえます。新しいラベンダーを入れて冷蔵庫で保存します。
1ヶ月つけ込んで、2ヶ月熟成してから飲むと、よい香りが・・。
レモンやハチミツを加えてもOK。
ローズマリー、ミントなどお好きなハーブでもどうぞ。
ハーブの量は少なめが、くせがなくてグーです。

・タラゴン(エストラゴン)をビネガーに
フレッシュでもドライでも葉を酢に浸してお料理に使います。
ペッパーのような刺激のある香りがあるので、量は控え目に。
フランス料理にはかかせないハーブです。