栽培ガイド

12月のクリスマスローズのお手入れ

○12月のクリスマスローズと管理:わくわくの開花期です

寒さが厳しくなって、庭の花もさびしくなってきました。
でも、クリスマスローズは早咲き種では、いよいよ楽しみに待った開花期を迎えます。
花をより美しく観賞するために庭や鉢の掃除をし、管理も十分に。

置き場:
鉢植えは寒風の当たらない日当たりのよい場所に置きます。
庭植えで寒風が当たるところには、不織布などで株を覆い防寒しておきましょう。

水やり:
庭植えは特に乾燥するような場合を除くと、水やりは不要。
鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら、天気のよい日の午前中に、鉢底から出るほどたっぷりと与えます。
鉢皿の水は必ず捨てておきましょう。

施 肥:
液肥を月1~2回の割合で与えます。
鉢植えの場合はこの他に、リン酸分の多い緩効性肥料を6号鉢で6gを目安に施肥します。
庭植えの場合は、堆肥をマルチングするなら油かすを1株当たり50g程度与えておきましょう。


○有茎種の管理…防風、支柱立て

寒さに強いクリスマスローズですが、風の当たるところに植えられている有茎種は、不織布などで株を覆って風と寒さを防いであげましょう。
また、雪の降る地域では花茎が折れないように支柱を立てる必要があります。根を切らないように注意して株元に支柱を立て、8の字に軽く花茎を結びます。
あまりきつく結ぶと花茎が曲がるのでそっと…ネ。


○古葉を切り取り、整理しましょう

オリエンタリスのように葉の数が多く、秋に葉がでる品種の大株は、花が咲く前に、古い葉を地際から切り取りましょう。古い葉がなくなっても生育や開花に影響はありません。むしろ花芽が伸びやすくなり、花を美しく観賞できます。
古葉を切り取ったら、株元をきれいにして堆肥や腐葉土などでマルチングしてあげましょう。


○タネまきした育苗箱の管理

早く発芽させるには、2~3回氷点下になるほどの寒さに当てた後、ビニールハウスがあればその中に入れ、なければ、できるだけ暖かい日だまりの軒下などで管理するとよいでしょう。
庭木の下などで管理しても構いませんが、発芽が遅くなります。


○ウイルス病に注意

気温が低いので、アブラムシ以外に特に病害虫の発生を心配することはありませんが、このアブラムシが曲者で、ウイルス病を伝染させます。ウイルス病の株は処分しなければなりませんから、注意が必要です。しかも、伝染力が強いのです。病気にかかった株を切ったハサミで他の株を切っただけで、ウイルス病が伝染します。
ウイルス病は、出たばかりの若い葉が濃淡まだらに見え、ひどいと葉が縮れます。早いうちに見つけて、株ごと処分をしましょう。