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12月の芝生のお手入れ
○12月の芝生と管理
いよいよ冬ごもりです。
コウライシバは緑の色をほとんど失い、休眠状態です。水やりも施肥も、シバ刈りなどの作業もしません。
西洋シバは茎や葉の伸長が停止、葉の色もそろそろあせはじめます。
寒地性といえども気温が10℃を切ると成長が鈍って新芽が出なくなります。仮休眠の状態です。
雪の降る地方では葉先が白く枯れ、根雪ともなればすっかり真っ白になります。でも、すっかり休眠してしまったわけではないので、
乾燥が続くような場合は、週1回程度は水やりをしましょう。
チッソ10%程度の化成肥料を1㎡当たり20g与えると、葉色がよくなります。ただし、西洋シバをオーバーシーディングしている場合、肥料をやって西洋シバが元気すぎると春先の暖地性シバ(コウライシバなど)への切り替えがうまくいかないことがあるので注意してください。
他の作業は必要ありません。
○休眠期のコウライシバを大切に
ほとんどすることがない12月ですが、大切に扱ってあげましょう。
そのわけは…コウライシバの休眠は、落葉樹の休眠とかなり異なる性質を持っています。
落葉樹は気温が下がったり、昼が短くなったりするのを感知して休眠状態にはいり、ある期間低温にあわなければ休眠からさめず、花は咲きません。
ところが、コウライシバは気温が下がると葉緑素が分解されて生育はストップしますが、気温が急に上がったり暖めたりすると、すぐに生育をはじめます。地下茎だけでなく地上の茎も生きたまま冬越しし、春になるといち早く芽をふきます。
ですから、冬枯れしているからと言ってぞんざいに扱ったりしないで、冬の間も養生してやることが大切なのです。
○シバ管理は肥料をやることから
西洋シバの項で触れたように、シバほど肥料の効果がある植物はないといわれています。施肥すればするほど茎や葉の生育が盛んになり、緑の色が濃く鮮やかになるのです。
でも、日本ではシバを刈る作業は重視されても、肥料をやることが必要だという感覚は一般的でないようです。
施肥をしても、「やりすぎたのか、伸びて困る」ということになりますが、この「伸びたら刈る」が大切なポイントなのです。
シバは刈り込みをすることにより、どんどん分枝が増え、密度の高い芝生になります。密生すると雑草が生えにくくなって、一層美しく手間いらずになるのです。
このように、施肥→旺盛に生育→よく刈り込む→シバが密になる→雑草が生えにくい、というサイクルに乗ることがシバの管理の理想的なかたちなのです。
今年、うまくいかなかった、という方は、来年はこのことをよく頭にいれて、まずは施肥上手になってみましょう。
○シバの種類と特徴
この項はシバを大別して日本を代表するコウライシバと、寒地性のシバとして西洋シバに分けて解説してきましたが、細かく分けると次のようになります。
大まかに分けて、東北や北海道ではノシバや寒地性のシバ、関東以西の平地は暖地性シバ、が適しているようです。
暖ー・日本シバ ・ノシバ :葉の幅4㎜以上で、粗めの
地 芝生になる
性 ・コウライシバ :葉幅2、3㎜。密度が高い。
庭に使うことが多い
・ビロードシバ :葉幅1㎜。きめが細かいが
性質弱く、耐寒性に劣る
・西洋シバ ・バミューダグラス:甲子園のシバはこの種類。
競技場のオーバーシーディ
ングのベースのシバに使う。
寒ー・西洋シバ ・ベントグラス :葉が細く柔軟で美しい。
地 低刈りに強く、ゴルフ場に。
性 ・ブルーグラス :日本の寒地のシバに使われる
・フェクス :細葉系はゴルフ場に、広葉
系は道路の法面に使われる
・ライグラス :多年草と一年草がある。オー
バーシーディングに使う。
いよいよ冬ごもりです。
コウライシバは緑の色をほとんど失い、休眠状態です。水やりも施肥も、シバ刈りなどの作業もしません。
西洋シバは茎や葉の伸長が停止、葉の色もそろそろあせはじめます。
寒地性といえども気温が10℃を切ると成長が鈍って新芽が出なくなります。仮休眠の状態です。
雪の降る地方では葉先が白く枯れ、根雪ともなればすっかり真っ白になります。でも、すっかり休眠してしまったわけではないので、
乾燥が続くような場合は、週1回程度は水やりをしましょう。
チッソ10%程度の化成肥料を1㎡当たり20g与えると、葉色がよくなります。ただし、西洋シバをオーバーシーディングしている場合、肥料をやって西洋シバが元気すぎると春先の暖地性シバ(コウライシバなど)への切り替えがうまくいかないことがあるので注意してください。
他の作業は必要ありません。
○休眠期のコウライシバを大切に
ほとんどすることがない12月ですが、大切に扱ってあげましょう。
そのわけは…コウライシバの休眠は、落葉樹の休眠とかなり異なる性質を持っています。
落葉樹は気温が下がったり、昼が短くなったりするのを感知して休眠状態にはいり、ある期間低温にあわなければ休眠からさめず、花は咲きません。
ところが、コウライシバは気温が下がると葉緑素が分解されて生育はストップしますが、気温が急に上がったり暖めたりすると、すぐに生育をはじめます。地下茎だけでなく地上の茎も生きたまま冬越しし、春になるといち早く芽をふきます。
ですから、冬枯れしているからと言ってぞんざいに扱ったりしないで、冬の間も養生してやることが大切なのです。
○シバ管理は肥料をやることから
西洋シバの項で触れたように、シバほど肥料の効果がある植物はないといわれています。施肥すればするほど茎や葉の生育が盛んになり、緑の色が濃く鮮やかになるのです。
でも、日本ではシバを刈る作業は重視されても、肥料をやることが必要だという感覚は一般的でないようです。
施肥をしても、「やりすぎたのか、伸びて困る」ということになりますが、この「伸びたら刈る」が大切なポイントなのです。
シバは刈り込みをすることにより、どんどん分枝が増え、密度の高い芝生になります。密生すると雑草が生えにくくなって、一層美しく手間いらずになるのです。
このように、施肥→旺盛に生育→よく刈り込む→シバが密になる→雑草が生えにくい、というサイクルに乗ることがシバの管理の理想的なかたちなのです。
今年、うまくいかなかった、という方は、来年はこのことをよく頭にいれて、まずは施肥上手になってみましょう。
○シバの種類と特徴
この項はシバを大別して日本を代表するコウライシバと、寒地性のシバとして西洋シバに分けて解説してきましたが、細かく分けると次のようになります。
大まかに分けて、東北や北海道ではノシバや寒地性のシバ、関東以西の平地は暖地性シバ、が適しているようです。
暖ー・日本シバ ・ノシバ :葉の幅4㎜以上で、粗めの
地 芝生になる
性 ・コウライシバ :葉幅2、3㎜。密度が高い。
庭に使うことが多い
・ビロードシバ :葉幅1㎜。きめが細かいが
性質弱く、耐寒性に劣る
・西洋シバ ・バミューダグラス:甲子園のシバはこの種類。
競技場のオーバーシーディ
ングのベースのシバに使う。
寒ー・西洋シバ ・ベントグラス :葉が細く柔軟で美しい。
地 低刈りに強く、ゴルフ場に。
性 ・ブルーグラス :日本の寒地のシバに使われる
・フェクス :細葉系はゴルフ場に、広葉
系は道路の法面に使われる
・ライグラス :多年草と一年草がある。オー
バーシーディングに使う。