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8月の芝生のお手入れ

○8月のシバ

コウライシバは南国生まれ、この暑さをものともせず、いや大喜び、というところです。生育は最高潮。施肥と刈り込みに励めば励むほど、密で美しい芝生になります。少々の乾燥でも水をやればすぐに生気を取り戻します。 

逆に、寒地育ちの西洋シバは完全な夏ばてです。ほとんど、休眠状態で葉の鮮やかさもうせてしまいがち。裸地のような状態になることもありますし、病気や害虫も発生しやすいので、十分なケアが必要です。
 

○8月の管理のポイント    

水やりが大変なら、市販の家庭用のスプリンクラーを使うとよいでしょう。
シバ張りや目土入れは適期ではないので行いません。
コウライシバについては、7月に引き続き中旬頃までが、更新作業の適期です。更新作業をした場合は目土を入れます。

水やり:
コウライシバは乾燥に強いですが1週間に1度は、たっぷりと水やりしましょう。コウライシバは日中に散水しても問題ありません。
西洋シバには毎日1度、朝のうちに水やりします。
日中はいけません。

施 肥:
コウライシバには、チッ素分が10%ほどのシバ専用の化成肥料を1㎡につき30g与えます。月に1度です。
西洋シバは暑さで弱っていますから、10g程度と少し。
オーバーシーディングしたシバでは、暖地性のシバのために40gと多めに施します。


○刈り込み

コウライシバは、生育がさかんですから月2、3回、2cm高で、西洋シバは、月に1回、2~3cmの高さに刈りましょう。
オーバーシーディングした芝生では月3回、2cm高に。
サッチ(シバの刈りかす)はすぐにクマデでかき出して処分しましょう。


○西洋シバの病害虫防除と除草

生育おうせいで、密に張っているコウライシバでは、病害虫の発生も、雑草もあまりありません。 
ところが、暑さに弱い西洋シバはダラースポット病に代わってブラウンパッチが多発します。ベンレートなどの殺菌剤を散布します。
排水が悪いと赤焼け病が出ます。急速に広がるので注意が必要です。やはり殺菌剤でキャプタン剤などが有効です。

害虫は7月に続き、シバツトガやスジキリヨトウが発生します。
不定形に枯れはじめたら、これらの害虫を疑いましょう。
スミチオンなどの殺虫剤が有効です。

裸地状になると雑草が侵入してきますから、こまめに抜きます。
こけが生えることもあります。取り除いて目土を入れておきますと、シバの回復が早くなります。