栽培ガイド

10月のハーブのお手入れ

1. 10月のハーブと管理

ハーブにとっても過ごしやすい季節です。でもその期間は短くて、このいい季節の間に冬に向かっての準備をしなくてはなりません。
傷んだり生育の衰えたハーブは片付けましょう。
根詰まりした鉢植えは植え替えや株分けをしておきましょう。
挿し木は上旬中に終え、寒さに強い地中海沿岸原生のハーブは中旬にタネまきをして、来春用の苗を作ります。
新しい苗を植え付けましょう。

置き場:
下旬にはバジルやナスタチューム、レモングラスは日だまりのような軒下などに。他は日当たりのよい戸外。

水やり:
鉢植えは鉢土の表面が乾いたらたっぷり。
パセリ、ミント、レモンバームなどは気温がまだそれほど低くない中旬までは乾燥しないように注意しましょう。

施 肥:
9月に施肥をすませていたら不要(2ヶ月に1回を目安に)セージ、ラベンダー、タイムなどはチッソ分を少なめに。
 

2. 冬の準備・地植えものの鉢上げ

10月下旬になるとときとして最低気温が10℃を割ることがあります。
ナスタチュームやバジル、レモングラスなど寒さに弱いものは、地植えも鉢あげをして、日当たりの良い軒下などに取り込みます。
ただし、レモングラスは関東以西の温かい地方では地植えのままでも大丈夫です。


3. 来春の苗の準備、挿し木

来春にむけて、苗の準備をしておきましょう。タネまきは9月に続きできますが、気温が15℃以下になれば室内の明るい窓辺で行いましょう。
室内に取り込む場合を考えて、鉢植えなら整枝・剪定をしてコンパクトにしておきます。
上旬のうちなら切り取った枝で挿し木ができます。
寒さに弱いセンテッドゼラニュームやヘリオトロープは、さし木苗で室内で冬越しさせるのが、傷みがなくスペースも取らずにいい方法です。


4. 株分け、植え替え

チャイブやレモングラス、ミント類は春に植え替えたものでも根づまりになって、生育が衰えます。株分けをかねて植え替えましょう。
これらの作業はできれば中旬までに終えておきましょう。


5. 植えつけ

秋は春と同様、店頭に苗がたくさん出回ります。
イタリアンパセリ、コリアンダー、チコリ、オレガノ、セージ、ローズマリー、ヒソップ、タイム、タンジー、ミントなどが、植えどきです。
性質の似たものどうしを一緒に植えて、ちっちゃなハーブガーデンを作っておくと便利で楽しいものです。周辺にタイムなど垂れ下がるタイプを、中心部に立ち性のローズマリーなどを配置して、立体的にしてみましょう。また、多年草のハーブにすると手間いらずで、数年はそのままで楽しめます。