栽培ガイド

虫除けの工夫

春から初夏にかけては年間で最も害虫に悩まされる季節。なるべく薬剤を使わずに防除する方法を挙げてみます。試してくださいね。

窒素肥料を控える
窒素過多にしたり、窒素が根に触れるとアブラムシが発生しやすくなります。特に植物の根が張り出す生育時期には、直接まかないようにしましょう。窒素分は硫安、化成肥料、鶏糞などに多く含まれています。

品種は「一代交配種」(F1・ハイブリッド)を選ぶ
一代交配種とは、交配時に病虫害に強い雑種強勢を利用した改良種で、病虫害に対する抵抗性があります。ただし、一代交配種を育てたものから種をとった場合は同じ性質のものではなくなるので、病気に弱くなることがあるのでご注意を。

ペパーミント油を水でうすめたものをスプレーする
アブラムシやアリが寄りつかなくなります。ペパーミント油はハーブ製品のショップなどで販売されています。また、アブラムシは牛乳をスプレーすると駆除できます。牛乳が乾燥していくときに窒息するので、薄めずにそのままスプレーすること。葉裏にもしっかりかけると効果的です。スプレーは雨の日では流れてしまうので、晴れた日に行います。両方とも、使用後は水で流しましょう。

ナメクジは銅に弱い
銅製の鉢底ネットや、銅の品種タグを使うと寄り付かなくなります。鉢の周囲に巻く銅製のテープもあります。

ハダニの駆除は暑い日の日中に葉裏に強く水をかける
ハダニは夏の暑い盛りに、空気が乾燥すると発生しやすくなります。日中の暑い時間帯に、ホースの水流を強くして散水ノズルで葉の裏側に強く水をかけると、葉裏についたハダニを洗い流すことができます。