栽培ガイド

キッチンガーデンを作りませんか?

「キッチンガーデン」とは、花や草姿を楽しみながら、食用にする植物を育てる庭のこと。身近に作って鑑賞と収穫を兼ねる庭です。自家製の野菜や果物は鮮度が良くおいしくて、栄養も満点です。
自宅の庭を完全に野菜畑にしてしまうのも味気ないもの。葉の形や色、その変化、花や実などが美いものを選んで、鑑賞にも堪える庭作りをしましょう。

果物なら、ブルーベリーやブラックベリー、姫りんご(アルプス乙女など)は花や実のつく様子がきれいです。
サラダ菜類も、エンダイブの縮れた葉、サニーレタスの赤紫などバリエーションが豊富で、美しい花壇になります。
コンパニオンプランツを混植するのもおすすめ。マリーゴールドは育てやすくて土中のセンチュウを防除してくれます。

毎日楽しむ身近な庭としては、細く長く収穫できる作物を植えることも大切。
植え付けから数ヶ月経たないと収穫できない里芋やとうもろこしといった作物は、身近なキッチンガーデンには不向きです。
おすすめは、シソやアサツキ、ハーブなどの香草類、青菜やチシャ、レタスなど。
少しづつ摘みとって長く使えるし、次々と葉が伸びるので収穫中も草姿がきれいです。
オクラやミニトマトなどの果菜も、収穫期間が長くキッチンガーデン向き。
オクラはハイビスカスのような黄色の花も見ごたえあり。ミニトマトは赤い実が夏の間の彩りにもなります。
インゲンや苦瓜、ツルムラサキなどはつる性なので、フェンスに絡ませて夏場の窓辺の日よけにする方法もあります。
エディブル(食べられる)フラワーとして人気の、ナスタチウム,ビオラ、スィートバイオレット、ヘメロカリスは、まさにキッチンガーデン向き。毎日花が咲くので、植えておくと素敵だし、サラダやケーキに使えます。
また、ベルガモット、ポリジ、チャイブ、フェンネル、タイムなど、ハーブの花にはきれいなものがたくさんあります。スープに浮かせたり、お料理の彩りに使うときれいです。