栽培ガイド

ハーブのお風呂

こんなご質問がありました。
~こどもの日の菖蒲湯ってどんな意味があるんでしょう。よくハーブをお風呂にと雑誌で見ますけれど同じことなんですよネ。ふつうハーブバスっていったらどういうふうにしてるんですか。やっぱり菖蒲湯と同じなのですか。~

やはりこどもの日には菖蒲湯を楽しまれる方も多いのでしょうか。すがすがしい香りが気持ちいいものですよね。

この習慣は江戸時代にできたといわれています。勝負に通じるということで菖蒲が使われるようになったそうです。菖蒲の香りが邪気をはらって、厄よけすると信じられていました。

菖蒲湯にはリューマチや、腰痛や神経痛などの痛みをやわらげる鎮痛効果、血行促進の効能があると言われています。ただ、本当に薬効の高いのは根茎部分。
街なかの花屋さん、八百屋さん、スーパーなどで手に入る菖蒲は葉っぱだけなので、なかなか薬効までは期待できないのですが、香りだけでも是非楽しみましょう。

冬至の柚子湯と並んで、日本に昔から伝わる季節の伝統です。

さて、ハーブバスですが、こちらも基本的には菖蒲湯をまったく同じです。庭で摘んだハーブを洗ってお風呂に浮かべるだけで十分。小さめにちぎってガーゼで包んでしばってお風呂に入れてもよいです。専用に少し大きめのガーゼの袋を作っておくと便利です。お風呂のお湯の注ぎ口近くにかけておくと、お湯の流れでハーブの成分がより出やすくなります。

フレッシュなハーブでなくドライハーブでももちろんOK。その場合は、ガーゼの袋に入れて使ったほうがお掃除が楽です。ほかにもハーブティのティバッグを使っても簡単。エッセンシャルオイルを数滴たらすのもよいです。この場合は低めのお湯をはって、その中にたらすのがポイント。
熱いお湯をためながらたらすと、オイルが蒸発してしまいます。

ちょっとひと手間かけられる方は、お鍋でハーブの浸出液を作ってこしたものをお風呂に加えます。

ハーブバスで気をつけたいのが色つきです。ハーブの浸出液は染物にも利用します。なので、あまり長時間ハーブを入れたお湯を湯船にはったままにしておくと、湯船の材質によっては多少の色がついてしまうことも。
ハーブバスの夜は、香りよくあたたかいうちに家族で順番に入り、全員があがったらすぐにきれいに湯船を洗うようにしましょう。