栽培ガイド

おいしいミニガーデン ~本植のタイミング~

今の季節なら、さまざまな野菜やハーブの苗がたくさん売っていて、よりどりみどり。
楽しみながら育てるのが何よりのコツですね。

それでは芽がある程度大きくなったものの本植と、これからでも種まきができるものについてご紹介しましょう。

小さくかわいい二葉から本葉が出て4~5枚になったら、そろそろ本植です。
もし、まだ本葉が育っていないようなら、間引くことを忘れないように見守りながら、もうしばらく育てます。
せっかく出た芽を間引くのは、すこしもったいないようにも思えますが、間引きをちゃんとしてあげないと大きな苗に育つことができません。

本植するときには、種袋に書かれた株間の距離を目安に定植しましょう。
ジフィーポットやルーツポット、ナーセリーポットにまいたものは、そのまま土中に埋めます。根をいためる心配もなく、扱いやすいですね。
新しい土に植える場合は、全体に水をかけて土を湿らせておきます。
そして植え穴を掘り、そこに水を注いで苗床の準備をします。元肥としてあらかじめ土に堆肥をすきこんでおきます。
植え穴にそっと苗を入れたら土をかけて株元を押さえ、水やりします。

植え替えてからしばらくは、肥料をあげるのは控えます。新しい環境になじむためにがんばっている小さな苗には刺激が強いからです。
1週間ほどたって、新しい葉が出たり、苗に元気な様子があらわれてきたら、肥料をあげてもよいサイン。適度に肥料を与え、太陽の光をたっぷりと当てて、育てればどんどん大きく育っていきます。

購入した苗を植えるときも同じ要領。
ビニールポットから苗を抜くとき、根をいためないように気をつけます。
じかまきしたものは、間引きをしながらそのまま育て、本葉が育ったところで追肥します。

では、今から種をまこうかなという方のために、いくつかピックアップしてみましょう。

チコリ、モロヘイヤ、シソ、バジル、ニンジン、オクラ、サヤインゲン、キュウリ、カボチャ、ニガウリ(ゴーヤ)、カモミール、チャイブ、セージ、ミント、フェンネル、レモンバームなど。
もちろん、ルッコラ、リーフレタス、ラディッシュやミニ大根もOK。

上記のもので、すでに苗が店頭で売られているものもあります。苗を購入したものよりも収穫の時期が遅めになりますが、種から育てる楽しみもぜひ味わってくださいね。

ちょっと珍しいものは苗で購入して、広めの場所、大きめの鉢にゆったりと植え、すきまにルッコラ、リーフレタスなどの種を時期をずらしながらまくのもおすすめです。種まきしたものは、若くてやわらかい葉をどんどん収穫して楽しみます。


これからが一番の生長時期。太陽の光をいっぱいにあびながらどんどん育ちます。でも、お天気のよい日にはチョウもひらひら。タマゴを産みつけにやってくるのです。要注意!
よーく観察してタマゴをみつけたら生まれる前にとってしまいましょう。

では最後に小鳥たちの活躍について。
最近、我が家の庭には鳥たちがやってきます。
やっと実った大事な果実、小鳥たちにおすそ分けするほどの収穫はまだ望めません。
それなのに、どうして毎朝嬉しそうに集まるのだろう。
心配になって、果樹を見ましたがまだまだ青い実なので大丈夫なはず。
では何を目当てに・・・?
そーっと観察していると、ルッコラやパセリ、小さな大根の葉の下をくぐるようにしてこまめに歩き回っています。どうやら、葉の裏についたアオムシたちがお目当てのよう!

休みのたびに葉を裏返したり、株元をゆすっては、アオムシをみつけて退治しているのですが、なかなかとりきれません。
それを小鳥たちが手伝ってくれているのですね。嬉しい発見でした。
小鳥たちウェルカム!ですね。果実が実ったら、お礼に少し分けてあげようかなという気持ちにようやくなり始めています。