栽培ガイド

最終更新日:2024/03/25

ラナンキュラス:ラックスシリーズ


ラナンキュラスの育種で有名な、宮崎県の綾園芸さん人気品種です。

ラックスというシリーズ名は、花弁が光ることから(ラナンキュラス+ワックス)という由来でつけられています。 品種名はギリシャ神話に登場する名称から。

ラナンキュラス ラックス(Ranunculus Rax series)
キンポウゲ科キンポウゲ属

ラックスは異種間交配で生まれた新しいラナンキュラスです。

■ラナンキュラス「ラックス ピュタロス」
ジャパンフラワーセレクション2015-2016 受賞品種・部門 ガーデニング部門
フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)


審査講評:ラナンキュラスのイメージを変えたラックスシリーズの一つ。光沢のある花弁、生育旺盛でスプレー状ににぎやかに咲く姿は、消費者に十分にアピールする力がある。耐寒性と言う点で、マイナス10℃にまでなった露地花壇での生育は厳しいものがあったが、マイナス5℃くらいまでなら十分に耐えると思われる。販売地域によって売り方や、育て方の提案を考えると良い。冬~春にかけてのガーデニングに新しさを加える良い品種として高く評価された。

花の特徴:花は黄色の半八重咲き。独特の光沢がある。ラナンキュラスには珍しいスプレー咲き。従来のラナンキュラスに比べ耐寒性、耐暑性ともに優れている。

■ラナンキュラス「ラックス アリアドネ」
ジャパンフラワーセレクション2012-2013 受賞品種・部門 切花部門
フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)




■ラナンキュラス「ラックス ミノアン」
ジャパンフラワーセレクション2011-2012 受賞品種・部門 ガーデニング部門(苗物部門)
ベスト・フラワー(優秀賞)、ブリーディング特別賞


審査講評:種間交雑によって生まれた、従来の品種群とは一風違う、新しいラナンキュラスであり、新奇性に富んだ品種である。花茎上部でよく分枝して多くの花をつけ、花は一重で光沢があり、昼夜で開閉する。花びらが散った後に残った花心は吾亦紅を思わせ、これもまた楽しみの対象となり得る。従来のラナンキュラスとは別のカテゴリーの新しい品種群の誕生として考えられ、今後の発展が期待される。総合的に優れており、ベスト・フラワー(優秀賞)を受賞するとともに、まったく新しい品種を生み出した優れた育種力に対し、ブリーディング特別賞を同時受賞した。

花の特徴:ラナンキュラスの種間雑種として生まれた新品種。生育旺盛、丈夫で、一枝に多数の花が咲きます。花弁には独特の光沢があるのが特徴で、日が当たるとキラキラ光ります。花粉が出ず、花持ちも大変良好です。一花径から花が分枝して付きます。花弁に光沢があり、表裏の色が違います。葉は下部のみにつき、大型で厚みがあります。耐寒性、耐病性があり、丈夫。

■ラナンキュラス「ラックス リュキア」
ジャパンフラワーセレクション2015-2016 受賞品種・鉢物部門
ベスト・フラワー(優秀賞)・ブリーディング特別賞、カラークリエイト特別賞同時受賞


審査講評:花弁の光沢感だけでなく、花弁に若干ねじりが入る。独特のピンク色は表面と裏面で色が違うところも面白い。耐寒性という点で、マイナス10℃にまでなった露地花壇での生育は厳しいものがあったが、コンテナ植えのガーデニング素材としても十分楽しめる。ラナンキュラスらしくないところがアピールポイントであるので、販売
時にも花の状態が分かるような売り方をすると良い。冬から春にかけてのガーデニング素材は、高さのでない植物が多いが、新しい素材として、また、切花としても楽しめると言う点でも一般の消費者にアピールしやすい。花を買うきっかけになるような、すばらしい品種。

■ラナンキュラス「ラックス ウラノス」
ジャパンフラワーセレクション2017-2018 受賞品種・鉢物部門
ベスト・フラワー(優秀賞)・ニューバリュー特別賞同時受賞



審査講評:分枝が良く、花つきがとても良いラナンキュラスラックスシリーズ。花色は茶系のシックなニュアンスカラーだが、つやがありゴールドっぽくも見える。来場者の人気投票では鉢物部門第10位に入賞。今までにない新しい価値を感じさせる品種としてベスト・フラワー(優秀賞)とニューバリュー特別賞を同時受賞した。


■ラナンキュラス「ラックス エウロペ」
ジャパンフラワーセレクション2017-2018 受賞品種・鉢物部門
ベスト・フラワー(優秀賞)・ブリーディング特別賞同時受賞



審査講評:分枝が良く、花つきがとても良いラナンキュラスラックスシリーズ。上品に輝く花弁にシックなグレープカラー。花弁の表裏の色がリバーシブルのように濃淡になっている。丈夫で誰にでも育てやすい。風にゆれる姿はガーデンでも映え、また、切り花にしても楽しむことができる。来場者の人気投票では鉢物部門第4位。新たな品種群として今後期待できる品種としてベスト・フラワー(優秀賞)とブリーディング特別賞を同時受賞。


特徴:ラックスは丈夫で比較的耐寒性があります。球根性の植物ですが、地域によっては地植えして、そのまま翌年も花を咲かせることができます。(雪の多い地域、寒冷地は難しい)約50-80cmと背が高くなりますが、株元の茎が太くしっかりしているので、倒れにくい品種です。スプレー咲きで次々に花が咲き、切り花にしても蕾までしっかり咲いてくれます。 花は一重から半八重で、風にそよぐ軽やかな印象を与えます。 花弁はシルクのようなつやがあり、光が当たるとピカピカ輝いているように見えます。 花の色は咲き始めは濃くて、咲き進むにつれて、シルバーやゴールドのような模様が出てきて輝いてきます。

栽培方法:
水はけと水持ちがともに良い土に植えます。花芽があがるまでは肥料は控えめにして下さい。水切れしないように鉢植えの場合は鉢の底から流れるまでたっぷりとしてください。 青虫、アブラムシ、スリップスなどの予防散布を定期的に行って下さい。