栽培ガイド

種まきの方法:色々なタネ

種たちは、姿形も好む環境も様々です。種をまく前に、よく観察してみましょう!

1.硬実種子(こうじつしゅし)


硬実種子の画像アサガオ・スイートピー・ルピナスなどの種は、種皮が水を通さず普通にまいても上手く給水が出来ません。こうした品種は事前に種皮に傷をつけたり、種をぬるま湯に1晩つけたりしてからまく様にします。ただ、最近は市販の小袋入りのアサガオの種などは、このような処理をしなくても発芽するようにしてあります。



2.綿毛に包まれた種子


綿毛に包まれた種子の画像ワタやセンニチコウなどの種は、表面が綿毛で覆われています。湿らせた砂などと混ぜて、手のひらでこすり合わせるようにすると綿毛が取れるので、その後にまきましょう。



3.発芽抑制物質を含む種子


発芽抑制物質を含む種子の画像バーベナなどの種皮には、発芽抑制物質が含まれています。このままでは発芽しないので、種をガーゼなどで包み、流水の中につけて発芽抑制物質を洗い流してからまきます。



4.ペレット種子


発芽抑制物質を含む種子の画像植物には、種が非常に細かいものがあります。たった1mlで数万粒に及ぶ品種もあり、繊細で取り扱いがとても面倒です。こうした微細な種を粘土物質などでコーティングして、大きくさせたものがペレット種子です。種まき直後は、このコーティングを溶かすために、一般の種より多めに水を与えてください。



5.好光性と嫌光性


発芽抑制物質を含む種子の画像多くの種は水・空気・温度によって発芽しますが、中には光が影響するものもあります。光によって発芽が促進される種子を「好光性種子」、光によって発芽が抑制される種子を「嫌光性種子」と呼びます。「好光性種子」には覆土は薄くして種に光を当て、逆に「嫌光性種子」には種が隠れるまで覆土し光を遮ってあげましょう。

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